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起業関連のキーワードで検索をかけるようになると、しばしば出て来る、起業セミナーの広告。
さも必ず成功するノウハウが学べるかのような、魅力的な言葉の羅列に、思わず参加を申し込もうとした方もいるかもしれません。
もちろん、世の中にはちゃんとしたセミナーもありますが、怪しいセミナーも少なからず紛れ込んでいるもの。
ここでは、起業セミナーの概要や、参加のメリット、また怪しいセミナーに騙されないための見分け方を紹介します。
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起業セミナーとは
起業セミナーとは、実業家やコンサルタントといった実務家、弁護士、税理士等の士業、金融機関等が、起業を志す一般の方向けに、起業のノウハウや専門スキルをレクチャーするイベントを指します。
主催者と参加者が一つの会場に集まって行う対面型セミナーが一般的ですが、近年ではオンラインによるセミナーも一般的になっています。
無料のものから、数千円、高いものでは数万円の参加費がかかるセミナーもあります。
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起業セミナーに参加するメリット
将来的に事業の立ち上げを目指している方や、起業準備中の方にとって、セミナーへ参加するメリットはたくさんあります。
①活きたスキルや知識を学べる
まず、活きたスキルや知識が学べるということが最大のメリットと言えるでしょう。
というのも、実際に事業立ち上げをしたことのある経営者や、ビジネスに精通しているプロ、専門家がセミナーを開催するため、成功談や独自のノウハウを学べるなど、大変有意義な情報を得られるからです。
また、失敗例や、陥りやすいトラブルなどを事前に把握できることも魅力の一つと言えるでしょう。
②起業に対するモチベーションが上がる
起業のプロセスは、多くの場合、孤独に進めざるを得ないものです。
失敗やリスクを恐れてなかなか行動に踏み出せない方も決して少なくありません。
しかし、セミナーに参加し起業家の生の声を聞く、共通の目的を持つ参加者同士が交流することによって起業に対するモチベーションが上がります。
起業の準備がなかなか進まなかったり、起業早々思わぬトラブルに出くわしてしまったりして、心が折れそうになることもあるでしょう。
そのような時に、起業セミナーに参加すると、再び気持ちが奮い立たされます。
③人脈の構成やセミナー参加者同士のつながりができる
セミナーは人脈作りや参加者同士のつながりの形成の場としての意味合いもあります。
起業する事業形態や業種、業態が違う場合でも同じセミナーに参加することで接点を持つことができ、将来実際に事業を始めた際に顧客や取引先という関係への発展も期待できます。
実際にビジネスにはならなかったとしても、気の合う起業家が見つかれば、同じ起業家の飲み友達が出来るだけで、非常に意義があるものになるでしょう。
実際に起業するか否か判断が決まっていない場合でも、積極的にセミナーに参加し人脈作りや横のつながりを形成することは準備をする上でもたいへん重要です。
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怪しいセミナーに騙されないための見分け方
起業セミナーに参加することで将来、実際に事業を立ち上げる際に有益な情報を得られます。
しかし、悪質なセミナーも少なくないことから、騙されないためにも健全なセミナー、怪しいセミナーの見分け方を知っておく必要があります。
その1:その起業セミナーへの参加はそもそも有意義なものか
「主催者は何を目的にその起業セミナーを開催しているのか」を冷静に考える必要があります。
多くの場合、「セミナー=客集め」です。無料のセミナーであれば、その後に何かに誘導されることはほぼ間違いありません。
安価な場合でも、後々有料商材の購入や何かしらの契約に誘導されることでしょう。
もちろん、健全なセミナーもありますが、そもそも参加することが本当に有意義なのか、自分にとって何かしらのプラスになるのか、参加の意義を冷静に判断する必要があります。
その2:本当に価値のあるコンテンツなのか
起業セミナーの意義や価値は、どんな経歴の誰が、どんな内容を喋るのかによって全て決まると言っても過言ではありません。
怪しいセミナー、悪質なセミナーは、そのような具体的な内容や詳細を曖昧にしていることが多いと言えます。
しっかりと見極めるためにも、登壇者の生い立ちや学歴、学校名、会社員時代、起業してからの実績、社名、業績が明確であることを確かめましょう。
また、メディアやSNSへの露出に関しても、TwitterやYouTubeなどを用いて中身やフォロワー数をチェックします。
また、セミナーの評判についてもGoogle検索でチェックしましょう。
その3:安易なフレーズの使用やハードルの低さを謳っていないか
また、セミナーの宣伝において安易なフレーズを使用していないか確認します。
例えば、
「必ず稼げます」
「今やらなきゃ損」
「人生が変わる〇〇」
「誰でもできる」
「1日たったの●分でOK」
と言った宣伝文句を使用しているセミナーの大半は、信憑性、信頼性に欠けるコンテンツになっていると言えるでしょう。
また、「誰でも」「未経験」「簡単に」などハードルの低さを謳っている場合でも同様です。
冷静に考えればわかることで、誰でも、簡単に、起業を成功させることはそもそも不可能です。
その4:ユーザーの口コミや評価に偏りやがないか
また、実際のユーザーによる相対的な口コミや評価も健全、怪しいセミナーを見極める上で重要な判断材料となります。
クレームや不満が多くそもそも評価が悪い、ポジティブな口コミしかなく評価に偏りが生じている、もしくはサクラを雇いているセミナーは要注意です。
口コミが具体性に乏しい場合は、サクラであることを疑ってかかってもよいかもしれません。
自主的にセミナーの主催者やコンテンツの中身を調べることも必要ですが、実際に参加したユーザーの声も非常に重要です。
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まとめ
起業セミナーに参加することで必要な情報やスキルを効率よく得ることができ、実際に事業を始める際それらは役に立ちます。
しかし、そもそも、レクチャーに対して対価を受け取る、というビジネススタイルではなく、高額商品を売りつける目的であったり、起業と称したマルチ商法の勧誘や詐欺など、悪質な例も一定数存在することも決して忘れてはいけません。
内容をじっくり精査した上で、不安な方は、まずは民間のセミナーではなく自治体や中小企業庁など公的機関主催のセミナーへ参加しましょう。