フィー交渉どうする?フリーランスのキャリア戦略

何をするにも、常に主体性と責任が求められる、フリーランスという働き方。

安定した収入とキャリアを築いていくためには、それなりの術が求められます。

今回はフリーランス必見の、クライアントとのフィー交渉術とキャリアアップの戦略をご紹介します。

【参考】フリーランスのトラブル予防策は?事前に備えておくべきこと

 

フィー交渉

 

フィー交渉!フリーランスは避けて通れない?

フリーランスとしてやっていく以上、クライアントとのフィー交渉は欠かせません。

自分自身の市場価値を見極め、それに見合った報酬を得る必要があるからです。

駆け出しの時は、とにかく仕事をもらうことに注力してしまいがち。

しかし、一人前のフリーランスとして、キャリアを築いていくためには、フィー交渉の術を知っておく必要があるでしょう。

 

フィー交渉するタイミング

クライアントとフィー交渉すべきタイミングは、大きく分けて3回あります。

  1. 新規案件が始まる前に契約内容の確認をする時。
  2. 継続案件において、仕事内容が変わったり仕事量が増えたりした時。
  3. 一定期間経過し、お互いに十分な信頼関係を築けたと思えた時。

適切な交渉のタイミングを知ること、見極めることは交渉の成功率に大きく影響します。

【参考】下請法とは?フリーランスが最低限知っておくべき法律の基礎

 

フリーランス必見のフィー交渉術

それでは、実際にフィー交渉する際のテクニックについていくつか見ていきましょう。

 

1、自分の仕事の適正な価値を知る

フィー交渉をする上で、まずは何よりも自分の仕事の適正な価値を知ることから始める必要があります。

自分のやっている仕事のそもそもの相場、競争率や需要など。

今の時代、ネット検索すれば、すぐに情報が手に入ります。

情報収集の手段の一つとして、ランサーズクラウドワークス等のクラウドソーシングのサイトを見るという方法もあります。

しかし、クラウドソーシングなどのサービス上では、とかく価格競争が激しくなりがち。

あくまで一つの参考とし、自身の力を過小評価してはいけません。

適正な価値を知った上で、自分が持っているスキルや実績を元に、フィーを設定し、その根拠を元にクライアントに交渉しましょう。

 

2、自身のコスパの良さをアピールする

クライアントに交渉に応じてもらいやすくする方法は他にもあります。

それには、相手の「弱み」を理解し、それを交渉材料にすることも重要です。

その弱みの一つとして、発注先の切り替えに伴う手間とコスト負担の増加が挙げられます。

予算に十分な余裕があるクライアントでない限り、わざわざ手間とコストをかけて発注先を切り替えるようなことは滅多にしません。

予算があったとしても、同じ品質が保証される発注先が見つかるとは限らないためです。

これは、下手をすると、案件を失ってしまうリスクもあります。

そのため、慎重に進める必要があるでしょう。

 

3、単価が上がれば優先度を上げられることを仄めかす

クライアントが重視するのは、成果物のクオリティや依頼料だけではありません。

それらと同じくらい、「納期」を重視するクライアントも多いのです。

それを交渉材料の一つにすることも単価アップのための一つのテクニック。

「今現在、高い単価で発注してくれているクライアントの案件を優先的に納品している。

「単価を上げてもらえれば、優先度を上げられます。」

といった感じで交渉すれば、納期の早さを重視するクライアントであれば、応じてもらいやすくなるでしょう。

【参考】地雷クライアントとは?フリーランスを悩ませる取引先の特徴

 

キャリアアップのための戦略

交渉テクニックに加えて、1人前のフリーランスとして自分のキャリアを築いていくためには、次のような戦略を持っておくことも大切です。

 

まずは、安売りでもフル稼働を目指す

万が一、フィー交渉が失敗したり、契約解除になったりしても大丈夫な状態を作ります。

それには、安定的に稼働できるよう、まずは仕事の「数」をこなすことが大切です。

仕事を探しながら新規案件を見つけたりするのは相当な苦労を要することになります。

しかし、特に最初のうちは、たとえ安売りしてでも、フル稼働できるように努めましょう。

 

1社に依存するのを避ける

フリーランスの方の中には、たくさん発注してくれる特定の会社に絞って仕事を受注している方もいます。

しかし、なるべく1社だけに依存するのは避けた方が賢明。

もちろん、1社がたくさん発注してくれるのは大変ありがたいことではあります。

しかし、場合によっては依存関係になり、言いたいことも言えなくなったり、いざと言うときに逃げられなくなったりするためです。

そのため、客先常駐は極力避け、面倒でも色々な発注先を同時並行で進められるよう努めましょう。

 

単価の高いところを優先する

色々なところを同時進行で捌きながら、優先度の高いところに徐々に軸足を移すことも忘れてはいけません。

単価の安いところには、「単価が高いところを優先しなければならない」ということを、チラつかせながら、徐々に仕事を選んでいきます。

 

「受けられない」とは言わない

契約内容がたとえ自身の意向に沿わない、安価な単価の案件だったとしても、すぐに「受けられません」と言うのはNG。

もちろん、仕事を選ぶことも時には重要です。

しかし、仕事をもらえるせっかくの機会を無駄にしかねません。

また、断ると、他のフリーランスが入ってくる可能性が出てきてしまいます。

極端な安価ではなければ、「受けられません」ではなく、「受けられるが納期は先になる」と伝えるのが賢明。

単価の高い案件を優先せざるを得ない旨を仄めかすことができれば、そこから単価アップの交渉につなげられることもあるでしょう。

 

「切れる時は切れる」と割り切る

新たに募集して、面接して、ルールやプロセスを覚えてもらって、、、

これらをコストと認識できていないクライアントも中には存在します。

交渉しても、予算の都合上、どうしても単価を上げてもらえないこともあるでしょう。

そういう時は、いざとなったら切れてもしょうがないと割り切ることも大切です。

いつでも割り切ることができるよう、常に複数の顧客を抱えておきましょう。

【参考】「断るべき仕事」の特徴5選!経験の浅いフリーランスは必見

 

上手く交渉してフィーを上げよう!

フィー交渉はお金に関する、非常にデリケートなトピック。

そのため、クライアントに嫌な顔をされてしまうのではないか、と不安を感じる方も少なくありません。

しかし、これは、フリーランスとしてやっていくためには決して避けては通れないことです。

まずは、クライアントとの信頼関係を築くこと、数をこなすことに注力。

それから、徐々に単価アップ、そしてキャリアアップを目指しましょう。

【参考】フリーランスの悩み相談サービス6選!トラブル解決のために

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