「人脈」は重要?改めて考えたい意味と注意点
- 2023/1/18
- 起業・開業
人脈は、ビジネスパーソンにとって、心強い支えになります。
ビジネスの現場で、誰かの力を借りたいとき。
仕事で何かトラブルに巻き込まれた時。
はたまた、今後の自分のキャリアについて迷っている時。
また、自分の可能性を広げてくれるものでもあります。
今回は、改めて考えたいビジネスパーソンにとっての「人脈」の重要性と、人脈作りの注意点を解説していきます。
人脈はあった方が良い
ビジネスパーソンにとって人脈は、キャリアや成長に大きな影響を及ぼす要素の一つ。
- 「人脈なんて必要ない」
- 「スキルと経験さえあればやっていける」
と言う人もいます。
もちろん、そのような人もいるでしょう。
しかし、人脈は、当然、無いより有った方が自分のためになることは確かです。
特に、現状キャリアの浅い人がいつまでも人脈を作らないでいると、成長のチャンスを逃してしまうことにもなります。
人脈を重要視するのであれば、早い段階から人脈作りを意識しておく必要があるでしょう。
【参考】起業セミナーに参加するメリットと怪しいセミナーの見分け方
ビジネスパーソンに人脈が必要な理由
それでは、なぜビジネスパーソンにとって人脈がそれほど重要なものとなるのでしょうか。
具体的な理由について見ていきましょう。
新鮮な情報をいち早く入手できる
まず、人脈がある人は、新鮮な情報にアクセスし易くなります。
- まだ公開されていない具体的な案件
- 業界内のトレンド
- 他社の動向
など、ネットには出ていない、リアリティ高い新鮮な情報を入手し易くなります。
それらの情報を、他の誰よりも先に入手できれば、ビジネスで有利になります。
自分が利益を享受できたり、損失を回避できたりするだけでなく、現在携わっている事業にも貢献できます。
個人的なキャリア形成にも、必ず役に立つでしょう。
取引先が見つかる
特に、営業マンや、フリーランスで個人事業を営んでいる人にとって、取引先が見つかるか否かは死活問題。
自身の収入にも直接的に関わってきます。
関連する業界に友人や知人、元同僚といった顔馴染みがいれば、紹介してもらえたりする機会も増え、取引先が見つかりやすくなるでしょう。
また、顔馴染みだと、お互いに安心して何かをお願いしたり、融通を利かせたりしやすくもなります。
就職先、転職先が見つかりやすくなる
リファラル採用が、多くの企業において、人材確保の新しいスタンダードとして確立してきている時代。
業界内に知人、友人がいれば、それだけ転職先も見つかりやすくなります。
もちろん、スキルや実績など、中身ありきのことは言うまでもありません。
しかし、「誰かの紹介」という安心感は、絶大なのです。
人脈があれば、リファラルで「うちの会社にきてみない?」と誘われやすくなります。
自ら企業を探して応募するよりも、好条件で入社できることもあるでしょう。
【参考】
人脈を作る上での注意点
一方で、人脈を作っていく上で、いくつか気をつけたいことがあります。
見ていきましょう。
人脈には「質」がある
人との繋がりであれば、何でも良い、誰でも良い、というものではありません。
人脈を作る際にはその「質」を重視する必要があります。
例えば、
- バリバリやってる経営者
- 優秀なエリートサラリーマン
- 愚痴ばかり言っている、窓際に追いやられた残念な人
これらの中で、どのような人と繋がるのか次第で、人脈の意味は大きく異なってきます。
また、連絡しようと思えばできる関係であったとしても、
- 名刺を交換した
- SNSで繋がっている
- 一緒に飲んだことがある
- 一緒に仕事をしたことがある
で、人脈の意味は全然異なります。
「FacebookやTwitterで繋がっている」というだけでは、人脈としての繋がりが弱すぎます。
そのような人脈がいくらあったところで、何も起こらないでしょう。
濃密な時間を一緒に過ごし、お互いに何かを依頼したり、相談したりできる関係。
「この人のためなら」とお互いに思える関係。
このように「質」が伴わなければ、あまり意味のない人脈となってしまうでしょう。
まずは自分からギブする
たとえ「質」の高い人脈であっても、一方的に何かをしてもらおうというスタンスだと、人はだんだん離れていくもの。
最初のうちは快く応じてもらえても、次第に
- 「なぜこの人に教えなければいけないの?」
- 「なぜこの人のために動かなければならないの?」
- 「こちらから一方的にGiveしてばっかりだ!」
と思われてしまいます。
結果、見放されてしまうこともあるでしょう。
しっかりと関係を構築し、維持するためにも、まずは自分から、何か相手の役に立つことから始めましょう。
そして、お互いにウィンウィンの関係になれるよう努めましょう。
まずは目の前の仕事に全身全霊で臨んでみよう
「人脈」と言うと、多くの人は交流会やセミナーなど、社外イベントに参加することに注力しがち。
しかし、まずは目の前の仕事に、全身全霊で取り組んでみましょう。
これが、人脈を作る上で案外大切だったりします。
- 「この人は仕事がデキる!」
- 「誠実に、一生懸命やってくれる人だ!」
と思ってもらえるだけでも、人は近づいて来ます。
また、数字には出なくても、案外人はよく見ているもの。
良い評判も、自然に出回るようになります。
そして、何かあった時に思い出してもらえて、声をかけて貰えたりするのです。
「何事にも真摯に、誠意をもって取り組む自分」を見せるだけで、意外と信頼関係の輪は広がっていくものです。
【参考】共同経営とは?「仲良し起業」の失敗パターンを知っておこう
人脈を広げて、自分の可能性を広げよう
人脈を作っていくための活動や努力をすることは、確かに大切なことです。
しかし、ただ人脈を作れば良い、誰でも良いので知り合いを増やせば良い、というわけでは決してありません。
その質や意義を改めて確認した上で、人脈作りに励み、自身の成長につなげていきましょう。