フリーランスの悩みには様々なものがあります。
取引先とのトラブルから、怪我をしたときの生活保障、老後の生活に備えた準備。
細かいところまで挙げれば、きりがありません。
そして、フリーランスは、その立場上、何をするにも一人で対処することになりがちです。
しかし、自分一人ではどうしようもない、知見が不足することも、たくさんあるでしょう。
でもご安心あれ。
そんなフリーランスのために、便利なお悩み相談サービスがあるのです。
今回は、フリーランスの方におすすめの、お悩み、トラブル解決を目指せる相談サービスを6つ紹介します。
【参考】フリーランスのトラブル予防策は?事前に備えておくべきこと
フリーランスの悩みにどう対処するか
フリーランスは、基本的には一人で仕事をしています。
そのため、仕事をする上で何かの問題に直面したり、トラブルに巻き込まれたりした際、他の誰かがすぐに対処してくれることはありません。
原則として、自分で解決策を見つけ、対処していく必要があります。
また、収支の管理から、確定申告などの財務・税務関係の業務も自ら行う必要があります。
サラリーマンのように全て会社がやってくれるというわけではないのです。
しかし、あらゆる障壁に自分一人だけで処理するのには限界があります。
慣れない業務に時間を取られていたら、本業が疎かになってしまいます。
そんな時は、フリーランスの悩みの解決を手伝ってくれる相談サービスがお勧めです。
【参考】地雷クライアントとは?フリーランスを悩ませる取引先の特徴
フリーランスの悩み・トラブル解決のための相談サービス
もちろん、フリーランスに限らず、専門的なサポートが必要な時は、税理士や弁護士など専門家に相談したり、顧問契約を結んだりして継続的なサポートを受けることが一番。
しかし、顧問契約も安くはないので、経済的に難しいという方は少なくないでしょう。
しかし、以下で紹介するサービスは基本的に無料、もしくはリーズナブルな価格帯。
気軽に利用できるので、知っておいて損はありません。
税理士ドットコム
税理士ドットコムは、税務に関するお悩みを解決するための、無料オンラインサービスです。
「みんなの税務相談」では、悩んでいることや、疑問に思っていることを投稿するだけで、税理士から直接回答を得られます。
税務に関して質問したいけど、税理士と契約したり、事務所に出向いたりすることが難しい方におすすめです。
税理士ドットコムでは、無料の税務相談以外にも、
- 税理士費用の相場を調べるための機能
- 税理士検索機能
など、充実したサービスが提供されています。
税理士を探している方にとっても、利用する価値のあるサービスです。
日本税務研究センター
日本税務研究センターは、フリーランスはもちろん、その他の事業者を対象に、税務に関する有益な情報を提供している公益財団法人です。
- 税に関する実務的な知識を身につけるためのセミナーや研究会の開催
- 研究施設や図書室の開放
等が、主に提供されているサービス内容となります。
また、税務相談室も設置されており、個別の事案こそ対応してもらえないものの、基本的な税務知識を身につけるための税理士による無料相談を受けることもできます。
弁護士ドットコム
弁護士ドットコムは、税理士ドットコムの弁護士版とも言える、同じく無料で利用できるオンラインサービスです。
実は、上場している会社で、税理士ドットコムの運営会社でもあります。
そのため、サービスの内容や利用方法も基本的には税理士ドットコムと同じ。
例えば、
- クライアントから報酬が支払われない
- パワハラ被害にあっている
- 契約に関して問題が生じている
など、あらゆるトラブルについて、直接、弁護士から解決のためのアドバイスをもらえます。
法テラス
法テラスは、国が設立した法的トラブル(民事)解決の総合案内所です。
全国の自治体に設置されています。
収入状況や資産額など、一定の利用条件はありますが、法テラスと契約している弁護士や司法書士に直接、相談に乗ってもらえます。
相談料は1回30分、1つの事案につき3回まで無料。
対面相談、オンライン相談、いずれにも対応してもらえます。
フリーランストラブル110番
フリーランストラブル110番は、フリーランス、個人事業主向けのホットラインです。
東京第二弁護士会が国と連携して運営しています。
弁護士らによる無料、匿名相談を始め、実際に問題やトラブルが生じていて、個人での解決が見込めない場合には、無料で和解のあっせんもしてもらえます。
フリーランス業を営む上で、悩みや問題を抱えているけど、どこに相談したら良いかわからない、何から始めたら良いかわからないという方は、まずはフリーランストラブル110番に電話をかけてみるのも良いかもしれません。
商工会議所
地域の事業関係者らで組織され、全国に拠点を持つ商工会議所。
ここでも、フリーランスのお悩み、トラブルを解決のための相談を受けられます。
相談サービスを利用するためには、約1万円の会費を払い、会員になる必要があります。
しかし、弁護士、税理士、司法書士、社労士等、幅広い分野における専門家からの充実したアドバイスや支援を受けられます。
また、会員同士で意見交換したり、人脈を作ったりすることもできます。
興味のある方はぜひ入会してみましょう。
【参考】下請法とは?フリーランスが最低限知っておくべき法律の基礎
まとめ
フリーランスの方が事業運営に関する悩みを抱えていたり、クライアントとのトラブルに巻き込まれていたりする場合、以上で挙げたような相談機関、サービスを利用して解決を目指すのが近道。
一方で、フリーランス同士の横のつながりを作っておくことも、いろいろと意見交換や情報共有ができるため非常に有益です。
SNSでコミュニティに加わったり、フリーランス協会に加入したりすることで、横のつながりができ、些細なトラブルや悩みに対処できます。
フリーランスは、良くも悪くも孤独になりがち。
自分一人で悩まず、味方や仲間を見つけて悩みやトラブルに対処していきましょう。