一部のチャレンジャーを除いて、新しいことを始めるのは誰だって怖いものです。
結婚して子供がいたり、守らねばならないものがあると、尚更。
より背負う責任も増えて安易にチャレンジできません。
「そうは言っても、何もしなければ停滞か衰退…何かをしなければ!」
この変化の激しい時代、今まさにそう思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事は、そんなあなたヒントになる記事です。
大手IT企業Googleの例を見て、小さく始めてチャレンジする時の秘訣を学びましょう。
【参考】集中戦略とは?ベンチャーが取るべき戦略のメリットと注意点
Googleサービスの墓場とは
きっとあなたは、「Google程の大きい企業であれば、豊富なデータや、世界トップクラスに優れた人材があるから、何を始めても失敗しない」と思っているでしょうか。
しかし、そんなことはありません。
Googleも多くの失敗をしているのです。
実は、「Googleサービスの墓場」があることをご存じですか?
もちろん、人ではないので、実際に墓があるわけではありません。
Googleが手掛けた商品やサービスのうち、提供が終了したものをまとめてあるサイトがあり、これがよく「Googleサービスの墓場」と呼ばれるのです。
非公式とはいえ複数のサイトがあり、掲載されている終了済みサービスの数は現時点で243つもあるのです。(別サイトでは166つの場合も)
Googleサービスの墓場と呼ばれるサイトの例としては、以下のようなものがあります。
また、2019年には本社の社屋にリアルな墓地が作られたこともあります。
そのことを紹介している記事はこちら↓
https://gigazine.net/news/20191007-google-grave-at-google/
失敗例したサービスの例
上のサイトにあった失敗例をいくつか見てみましょう。
GOOGLE ANSWERS
オンラインでの知識取引プラットフォーム(2002年 – 2006年)
VIDEO MARKETPLACE
ビデオの取引プラットフォーム(2006年 – 2007年)
DODGEBALL
位置情報サービス(2005年 – 2007年)
Ride Finder
乗り物シェアサービス(2007年 – 2009年)
GOOGLE DICTIONARY
オンライン辞書(2010年 – 2011年)
GOOGLE WAVE
リアルタイムコラボアプリ(2010年 – 2012年)
GOOGLE CURRENTS
ソーシャルマガジンアプリ(2011年 – 2013年)
GOOGLE NOW
パーソナルアシスタント(2012年 – 2016年)
GOOGLE TALK
インスタントメッセージサービス(2005年 – 2017年)
GOOGLE GOGGLES
画像認識アプリ(2010年 – 2018年)
GOOGLE JUMP
クラウドベースVR(2015年 – 2019年)
GOOGLE CLOUD PRINT
クラウドベース印刷( - 2020年)
如何でしょうか。
沢山ある、とおもわれたかもしれませんが、これでもごく一部に過ぎません。
【参考】起業に失敗!?大企業出身の新米社長がよくやるパターン3つ
大手企業=100%成功するわけではない
このことから学べるのは、「大企業だからといって100%成功するわけではない」ということです。
むしろ、多くの失敗があり、ニーズがあり、生き残った数少ないサービスだけが提供されています。
最近でもGoogle+が終了になるなど、
「ニーズがない」
「他社に負けた」
と判断されたサービスは、どんどん終了させているのが現状です。
このことから、Googleは「成功は目指すけど、失敗を恐れずチャレンジしていく文化」が根づいています。
あなたも「失敗して当然」くらいのスタンスで行くと、良い商品・サービスを開発できたり、良いアイデアを考えて実行できますよ。
小さく始めて、失敗のダメージを小さくする
「そうは言っても、Googleは大企業だし、失敗しても耐えられるから挑戦し続けることができるのでは?」
もちろん、失敗に耐えられる多くのリソースが支えている側面もあるでしょう。
ですが、そもそも会社が傾くような大失敗をしていません。
「小さく始めてテストする」ことを徹底しているからです。
先ほど示した終了済みサービスを集めたサイトを見てもらえば分かると思いますが、日本ではあまり見かけないものも多いと思います。
これは、小さく始めてテストした結果、日本に来る前に終了したものも多数あるということ。
この考え方は個人においても非常に有用です。
つまり、いきなりお金や人などの経営資源を大量に投下せずに、プロトタイプ(試作品)などを作って、少しずつ売りながら意見を聞いて、商品・サービスを改善していくということです。
そして、上手くいくと判断出来たら一気にリソースを投入して拡大できます。
逆に、失敗したと判断すれば、すぐに撤退可能です。
こうすることで、大きな損失を抑えながら、ニーズのあるビジネスを着実に育てられます。
また、「失敗のダメージを小さくする」のも重要です。
上手くいかないと思ったらすぐに損切りして撤退して、損失を抑えましょう。
失敗することを想定してダメージを予測しておくと、より傷が浅い状態で撤退できますよ。
【参考】女性起業家になる!考える・知るべきこと3つと資金調達方法
個人・中小企業でも小さく始めてテストする
この記事では、googleもたくさん失敗している事実から、新しいことを始めるための心構えをお伝えしました。
失敗は確かに怖いですが、挑戦には必ずと言っていいほど失敗のリスクがあります。
しかし、小さく始めてテストすること、失敗のダメージを小さくすることで大企業のように挑戦できます。
あなたもこの心構えで挑戦していってくださいね。