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起業したい、脱サラしたい!
もうサラリーマンはイヤだ!と思っている方。
しかし、
「何をしたいか分からない」
「何をするのが良いか分からない」
「そもそも、自分に何ができるかわからない!」
という方も、少なくないのではないでしょうか。
そのような方にとって、フランチャイズという選択肢は、やるべきこともノウハウも与えてくれる、渡りに船のビジネスに思えます。
しかし、フランチャイズにまつわるトラブルをメディアで見聞きしたことがあるという人も少なくないかもしれません。
フランチャイズはそもそもどういうものなのか、何に気を付けねばならないのか、考えねばならないこと、知らねばならないこともたくさんあります。
ここでは、フランチャイズの基礎概念を踏まえた上で、脱サラ希望者や起業初心者におすすめな理由や本部の選定ポイントについて解説します。
【参考】脱サラ起業するなら30代がベスト?理由と失敗回避のコツ
フランチャイズとは?
フランチャイズとは、加盟店(フランチャイジー)が、本部(フランチャイザー)になる企業と契約を結び、フランチャイザーのブランドや経営ノウハウを利用して、開業する制度を指します。
もう少し具体的に言うと、フランチャイジーは、通常「ロイヤリティ」と呼ばれる対価を払うことで、フランチャイザーの屋号や商標の使用権、経営、サービス提供のノウハウの利用権、本部からの指導、サポートを受ける権利を得ることになります。
コンビニは有名ですが、飲食業、小売業、サービス業、不動産業に至るまで、幅広い分野でフランチャイズが展開されています。
フランチャイザーとフランチャイジー、言葉も響きも似ているので、間違えないようにしましょう。
加盟店と直営店の違い
本部とフランチャイズ契約を結んだ加盟店のオーナーは、本部と同じ屋号やロゴを掲げて、店を構えることになります。
しかし、FC加盟店は、支店や子会社のような位置づけではなく、独立した事業とみなされます。
そのため、店舗の経営権はオーナーにあり、自ら従業員を採用して店舗運営を行います。
本部と同一資本であり、本部がオーナーである直営店とは、その点において異なります。
端的に言うと、同じ会社(直営店)か、別会社(フランチャイズ)か、ということになります。
起業初心者にフランチャイズはおすすめ?
全く何もないゼロからの起業に比べ、FC制度を利用した起業には多くのメリットがあります。
それでは、起業初心者にFCをおすすめする4つの理由について見ていきましょう
その1:事業運営に関する知識、スキルを手間なく手に入れることができる
まず、経営や事業運営に必要な実践的な知識、スキルを、効率良く学ぶことができます。
というのも、新規オーナー向けの研修・教育制度が充実していることが多く、事業運営上の基本的なスキルや知識をはじめ、フランチャイザー独自の経営ノウハウ等を活用することができるからです。
また、事業が始まってからも、本部の担当者(スーパーバイザー、と呼ばれることが多い)が定期的に加盟店を訪問して指導するため、その都度必要なサポートやバックアップを受けることもできます。
つまり、経営や起業に関して全くの初心者であっても、比較的始めやすいのがフランチャイズの一つの魅力と言えるでしょう。
その2:早期収益化が見込める
また、早期収益化が見込めるという利点もあります。
開業するにあたり、通常、物件探しに多くの時間を費やすことになりますが、フランチャイズの場合、場所探しを手伝ってくれることもあります。
事業を運営するのに適した規模や立地の物件を探すのを手伝ってくれたり、時には紹介してもらえることもあるため、大変心強いと言えます。
また、フランチャイズ企業のブランド力や認知度を利用することができるため、比較的有利な条件で集客することができ、開業後、短期間で大きく収益をあげることも可能です。
その3:開業までのコストや手間を大幅に抑えられる
個人の場合、起業や事業運営のための勉強やスキル習得、物件探し、設備投資など、実際の開業までに莫大な手間とコストを費やすことになります。
一方で、以上の2点からもわかるように、フランチャイズの場合は事業開始前や開始後に、本部から手厚い支援やバックアップを受けられることから、開業にかかるコストや手間を大幅に抑えることができるのです。
その4:店舗運営に専念できる
商品開発や仕入れ、クレーム処理や広告、宣伝業務等は、本部がその多くを担ってくれます。
専門性が高いマーケティング業務や、大手だと有利な仕入れの交渉などを任せることができるのは、大変心強いですよね。
オーナーは従業員の採用や店舗運営にのみ専念すれば良いため、細々とした雑務に気を取られることなく業務に注力できるでしょう。
フランチャイズ本部選定のポイント
数あるフランチャイズ本部の中から自分に合った最適な企業の選定ポイントは以下の通りです。
①本部の企業理念に共感できるか
まず、本部の企業理念やミッションに共感できるか、という点が選定において最も重視すべきこととなります。
自分のやりたい業種か、どれくらいの収益が見込めるのか、という要素ももちろん重要です。
しかし、フランチャイズとは言え一つの起業。
苦しいことがあることも、覚悟しておかねばなりません。
壁にぶち当たった時に、事業に意義を見出すことができなければ、本部と良好な関係を保ち、事業を続けていくのは難しいでしょう。
②悪評が立っていないか
有名な企業であれば、優良なフランチャイズか、というと、必ずしもそうとは限りません。
「ロイヤリティが高過ぎる」
「サポートがいい加減」
「フランチャイジーを金づるとしか思っていない」
「無茶な要求をたくさん出してくる」
といった、本部と加盟店とのトラブルは、今更報道を見るまでもなく、枚挙に暇がありません。
コンビニについては、調べればたくさん事例が出てきますが、他はどうでしょうか。
事前にしっかりネットで評判を調査しておき、悪評が立っているフランチャイズについては、疑いの目で見ておく方が賢明と言えるでしょう。
③契約書に必須事項が十分に明記されているか
フランチャイズ事業は本部、加盟店オーナーの信頼関係の構築無しには決して成り立ちません。
お互いに信頼し、良好な関係を構築するためにも、契約の中身に関しては事前にクリアにしておきましょう。
契約書があいまいなのは、トラブルの元。
「やたらと薄い契約書だな」と感じたら、念のため弁護士に見てもらっておいた方が良いでしょう。
細かな取り決めをしっかりしてある方が、安心であることが多いです。
そして、契約書が読み易いかどうか、文字が小さ過ぎないかどうかというのも重要なチェックポイント。
細かい字で読みにくい契約書を出してくるフランチャイザーは、「契約書を丁寧に読んで欲しくない」と思っています。
十分なボリュームの契約書を、読み易い形で提示してくるフランチャイザーは、信頼できる可能性が高いと言えます。
少しでも不明な点や不安がある場合には、弁護士に相談したり、契約を結ぶ前に本部に問い合わせたりしましょう。
まとめ
初心者でもローリスクで起業できることが最大の魅力となりますが、加盟者、本部との信頼関係無しにフランチャイズは決して成り立ちません。
優良な本部だけではなく、収益、労働力搾取を目的とした悪質なFC本部も多く存在するため、入念なリサーチ、情報収集を行い主観的、客観的な視点から最適な本部を見極めた上でFC利用を検討しましょう。
まずは、フランチャイズチェーン協会のWebサイトでも覗いてみては如何でしょう?