REITとは?主要な不動産投資先5タイプから将来性を読む

不動産投資と聞くと、まとまった資金が必要というイメージを持つ方が多いと思います。

でも借金なんてできないし、不動産投資に興味はあってもなかなか踏み出せない!

そんな投資家の方におすすめしたいのがREIT(リート)です。

「Real Estate Investment Trust」の略語「REIT(リート)」は「不動産投資信託」の意味。

その名の通り、不動産を投資の対象とした商品です。

「不動産投資法人」がたくさんの投資家から集めたお金で不動産を購入し、その物件から得られる賃貸収入や売買益を投資家に分配します。

不動産への直接投資とは異なり、少額から始められるという点が魅力です。

もともと1960年代にアメリカで生まれた仕組みですが、日本では2001年9月に初めて市場が開設され、Japanの頭文字をとって「J-REIT」と呼ばれています。

この記事では、REITの概要と、どんなところに投資しているのか、概要をみていきます。

REITのタイプ

 

REITを買うには

不動産投資法人は「投資証券」を発行して証券取引所に上場しています。

これは株式会社でいうところの株券のようなもの。

REIT東京証券取引所に上場していて、投資家はこの投資証券を購入することでJ-REITに出資できます

証券会社で口座を開けば購入できます。ネットで開設できるものでも、もちろんOKです。

2021年6月時点では、60銘柄ほどのREITが上場しています。

 

REITを通じてどのような投資先に投資できるのか

ところで、不動産と一口に言っても投資先には種類が色々あります。

普通はマンションなどを想像する方が多いかと思いますが、それに限りません。

どんなREITがあるんだろうか?

どんな不動産に投資すればよい?

そう疑問に思われる方も多いと思います。

ここからは投資する不動産の種類ごとに特徴を見ていきましょう。

 

住居

mansion

マンションなどの住居系REITは比較的安定している投資先と言われています。

不動産投資と聞いてまっさきに思い浮かぶのが、アパートやマンション経営による家賃収入ではないでしょうか。

そのイメージにもっとも近いのが住居への投資です。

人口は減っていくと言われていますが、不景気になっても節約のためにいきなり「引っ越そう!」と考える人はそう多くはありません。

人間が生きる上で絶対に必要な住居は景気に左右されにくく、安定性があります。

ただし、景気が上向いたときの賃料上昇はそれほどスピーディではないため、好景気になっても収益面での恩恵は小さい傾向にあります。

 

商業施設

shopping mall

ショッピングモールなどの小売店全般を投資対象としたREITもあります。

テナント料は長期固定されている場合が多いため、売上や客数に左右されにくい利点があります。

新型コロナウイルスの影響やECの普及で先行き不透明感はありますが、

スーパーマーケットなど元気な小売店もあり、まだまだ顕在です。

 

オフィスビル

office

J-REITの投資対象としてもっとも大きな割合を占めるのがオフィスビルです。

企業は業績によってオフィスを拡大・縮小することが多いので、景気変動に左右されやすいという特徴があります。

今後、コロナの影響等でリモートワークが普及するとどうなるか分からない面もありますが、コワーキングスペースやシェアオフィスに転じるなど色々と対策も打てるタイプです。

 

ホテル

hotel

ホテルや旅館などの宿泊施設に投資するホテル系REITもあります。

新型コロナウイルスの感染拡大によるダメージが大きく、インバウンドもなくなったため、大きな打撃を受けています。

これからどうなるか先行きの予想も、かなり難しい状況かもしれません。

また、外交関係や季節による変動も大きく、安定性が高いとは言いにくいところがあるかもしれません。

ただ、コロナ後の回復次第では安くなった物件を買い漁って、大きく復活する可能性もあります。

 

物流施設

大型の倉庫や発送をしている物流拠点などに投資する物流系REITです。

ECの普及で需要が増えているため今後大きく期待できる投資先と言えるでしょう。

 

REITも銘柄によって色々

REIT銘柄によって、投資先を絞っている銘柄や、幅広く投資している銘柄など色々です。

大きな括りでは「単一用途型特化型」と「複数用途型」のふたつに分けられます。

単一用途特化型は、住居やイフィスビルなどある特定の用途の不動産に投資します。

一方、複数用途型ではいくつかの種類の不動産を組み合わせて投資します。

その中でも、さらに2つの用途を組み合わせる複合型、

3つ以上の用途を組み合わせる総合型などの様々なタイプに分かれています。

将来性がありそうと思うところに投資しておけば、大きな利益につながる可能性も。

 

代表的なところを挙げると、

日本ビルファンド投資法人(オフィス特化型)

日本プロロジスリート投資法人(物流施設特化型)

アドバンス・レジデンス投資法人(住居型)

ジャパン・ホテル・リート投資法人 (ホテル特化型)

野村不動産マスターファンド(総合型)

などがあります。

REITのタイプ

他にもたくさんありますので、将来性なありそうなものに目を付けておくと良いかもしれません。

 

まとめ

不動産投資に興味があるけれどなかなか踏み切れない!

何から始めればいいかわからない!

そんなときは、巨額の借金を前提とした投資を勧めてくる営業マンの口車に乗る前に、REIT(リート)についてまず調べてはいかがでしょうか。

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