「座右の銘」という言葉があります。
生きる上で、先人たちからの言葉を大切にしている人も多いことでしょう。
そして、マーケティングの世界でも先人たちが多くの名言を残しています。
名言と言われるだけに、本質を捉えており、そこから学べる事はたくさんあります。
この記事ではマーケティングの名言を7つ厳選してお伝えします。
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マーケティングの名言7選
それでは、実際にマーケティングの名言を見ていきましょう。
マーケティングの究極の目的はセールスを不要にすることである。
これは、「マネジメント」で有名なピーター・ドラッカー氏の名言です。
マーケティングという言葉は、多く人により定義され、発表されています。
そして、この言葉は、それらの中でもかなり的確な定義として知られています。
また、この言葉の前に、「多くのビジネスマンがマーケティングとセールスを同じものと誤解している」とあります。
「売る活動がマーケティングではない」ということです。
「欲しい、と思ってもらう活動がマーケティング」
ということが読み取れます。
私はイチゴクリームが大好物だが、魚はどういうわけかミミズが大好物だ。だから魚釣りをする場合、自分のことは考えず、魚の好物のことを考える。
この言葉は、「人を動かす」の著者であるデール・カーネギー氏の名言です。
この言葉から学べることは、
「マーケティングでは「自分にとって有益」だから売れるわけではない」ということです。
それよりも、顧客が欲しいと思うものは何かを考えて、それを提供することが大事である、ということが学べます。
どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできない。
これは、Apple社を設立し、「iPod」や「iPhone」を世に送り出したスティーブ・ジョブズ氏の名言。
ここからは、
- マーケティングは万能はない
- 無価値な商品を売るための魔法でもない
ということが読み取れるでしょう。
マーケティングでは、商品の価値を最大限伝えることはできます。
しかし、商品の価値以上のことは伝えられません。
よって、商品開発を怠り、マーケティング一辺倒になるのは危険です。
無価値な商品を強力なマーケティングでばら撒こうとしても、広告宣伝費の無駄です。
もしくは、上手くいったとしても、詐欺師扱いされてしまうかもしれません。
美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだ。ライバルが何をしようと関係ない。その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ。
これもスティーブジョブズ氏による名言です。
マーケティングにおいては、「競合が提供している商品・サービスより良い点ばかりを伝える」という発想は危険ということが読み取れます。
一方で、「顧客が望んでいる部分をアピールすることこそが重要」ということも分かるでしょう。
競合との競争や差別化も確かに大事なことです。
しかし、顧客が本当に望んでいることに目を向けなければ意味が無い、ということです。
競合ばかりに目が向いてしまう時ほど、注意。
一度深呼吸して、顧客のことを考えましょう。
考えなさい。調査し、探究し、問いかけ、熟考するのです。
これは、ディズニーを作ったウォルト・ディズニー氏の名言です。
考える大切さも学ぶことができますが、「調査」が最初に来ているのが肝。
顧客や自分のビジネスをよく知らずに、思い込みだけでマーケティングの施策を行うと、大抵失敗してしまいます。
しっかりと顧客やビジネスのことを知り、調べたうえで考えることが大切なのです。
お客様は機能や使い方ではなく、”その商品を買ったら自分の生活がどのように豊かになるのか”に興味がある。
ジャパネットたかたの創業者である高田明氏の言葉です。
このことはよく、「ドリルと穴」で例えられます。
ドリルを買う人はドリルが欲しいんじゃない。
それで開ける小さな穴が欲しいのだ。
ということです。
その商品を買って起こる良い変化。
専門用語を用いるなら、「ベネフィット」にお客様は注目しています。
クリエイティブになるのに躊躇はいらない。マーケティングで実験すればよいのだから。
最後に紹介するのは元シスコシステムズ上級副社長であるマイク・ボルピ氏の名言です。
クリエイティブになることへの恐れというのは誰しも抱きます。
その恐れを抑えて「マーケティングで実験しよう」と思えるのがこの名言です。
マーケティングは、「商品が売れるかどうか?を判断するための実験」とも解釈できます。
ビジネスにおいては、「全てはテスト」という言葉もあるくらいです。
マーケティングでの失敗を恐れずに、行動へ踏み切れる名言です。
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様々な名言からわかるリサーチの大切さ
他にも、マーケティングに関する名言はたくさんあります。
色々見ていると、「顧客の理解や調査が重要」ということを感じ取れるかと思います。
つまり、表現は違えど「リサーチは基本、大事」ということを多くの先人たちが言っているということです。
「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」」(孫子)という言葉もあります。
もちろん、顧客は敵ではありません。
「情報収集とそれを活かす能力が重要」ということを多くの先人たちが言っているという事実こそ重要ではないでしょうか?
マーケティングの名言で売上アップ!そのために…
ここではマーケティングに関する名言を7つご紹介しました。
それぞれの学びも深いですが、総合してみるとリサーチの大切さを改めて痛感したかと思います。
ぜひ今回の名言をビジネスに活かしてくださいね。