ドリップマーケティングという言葉をご存じですか?
日本のマーケティング現場ではあまりなじみがない言葉です。
「ドリップ」と聞くと、コーヒーを入れる時や、もしくは、冷凍した肉や魚が解凍されたときに出てくる水分をイメージしたりするかもしれません。
単語の意味から「滴るマーケティング?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
実は、このドリップマーケティング、売上・利益を効率増やすために活用される、マーケティングの手法です。
この記事では、ドリップマーケティングについて解説します。
ドリップマーケティングとは?
ドリップマーケティングとは、あらかじめ決めたメッセージ、コンテンツを決めたタイミングで見込み客・顧客に届けて、教育や需要の創造を行うマーケティング手法・戦術のことです。
少量の水を長期間にわたって植物に供給する農業技術である「点滴灌漑(てんてきかんがい )」に由来すると言われています。
このドリップマーケティングを実践することで、マーケティングの過程をほぼ自動化することが可能。
多くの場合、電子メールを使いますが、電話やSNS、オウンドメディアでも使われていることもあります。
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ドリップマーケティング2つのメリット
次に、ドリップマーケティングのメリットについて解説しましょう。
メリット1:マーケティング・販売がほぼ自動化される
集客した後の、マーケティングから販売までの流れのほとんどを、自動化できます。
これこそ、ドリップマーケティングの最大のメリット、かつ、目的と言えるでしょう。
もちろん、完全にほったらかしというわけではなく、管理・調整は必要です。
それでも、ドリップマーケティングを導入した後は、これまで以上に効率よく売上・利益を獲得できるようになるでしょう。
メリット2:安定した売上・利益を獲得できる
ドリップマーケティングは新規顧客の獲得に特に有効です。
一度成果の出る流れが完成すると、一定の確率で自動的に商品・サービスが売れていきます。
そうすると、集客さえしていれば安定して売上・利益を増やすことが可能です。
安全にビジネスを成長させたいならドリップマーケティングは非常に有効と言えるでしょう。
ドリップマーケティングの具体例
最後に、具体的な事例をご紹介しましょう。
1. ステップメール
ステップメールは、今となってはよく見るメールマーケティングの施策。
「メールによるドリップマーケティング」と言えます。
登録してくれた顧客に、予め決められた順番で、決められたタイミングでメールを送ります。
そして、顧客の意識に徐々に浸透していき、購入に結びつける、というものです。
これは、日本はもちろん、海外の起業家の多くが活用している施策。
ステップメールのことを「Drip email」や「Drip campaign」と表現することもあります。
2. Lステップ
日本でのユーザーが多いLINE。
これも、「Lステップ」というツールを導入することで、決められたメッセージを配信できます。
これも「LNE公式アカウントを活用したドリップマーケティング」と言えるでしょう。
LINE公式アカウントをビジネスに活用している人はおすすめです。
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ドリップマーケティングでビジネスの収益を増やそう!
この記事では、ドリップマーケティングとその例について解説しました。
最近耳にすることも多い「ステップメール」はドリップマーケティングの一種です。
ドリップマーケティングを取り入れて、売上・利益を自動的に獲得しましょう。