IT業界でよく聞く言葉、「サードパーティ製」。
Web会議でも、結構飛び交うことの多い単語です。
知らないまま初めて接すると「???」と思われてしまう言葉でもあります。
カタカナで分かりにくいイメージですが、実際は、そんなに難しい意味ではありません。
そして、知っておくとビジネスにおける選択肢が広がる言葉でもあります。
この記事では、今更同僚や上司には聞けない「サードパーティ製」について解説します。
サードパーティ製とは
元々、「サードパーティ (= third party)」とは、「第三者の団体」という意味の言葉です。
そこから派生して、ビジネスでは、
「正規の開発元とは無関係だが、関連する製品を開発・販売しているメーカー・会社」をサードパーティ
「そこから販売されている、開発元の製品に関連する(互換性のある)製品」のことをサードパーティ製
と呼んでいます。
例えば、プリンターのインクを考えてみましょう。
- 正規のメーカーから出ているインク
- 互換性はあるものの無関係の会社から出ているインク
の2つがあり、この場合、後者がサードパーティ製と呼ばれるものになります。
漢字では、正規品を「純正品」と呼ぶことから「非純正品」ということもあります。
ファーストパーティ、セカンドパーティはあるの?
また、「サード」であるがゆえ、もちろん、「ファースト」や「セカンド」もあります。
- 正規のメーカー:ファーストパーティ
- 正規のメーカーから正式に委託されて製品を作っている会社:セカンドパーティ
とされます。
ITツールでは結構多い
そして、ITツール界隈では、結構頻繁に見かけるもので、また、馴染みのあるものでもあります。
例えば…
- Twitterと連携して分析するツールや診断ゲームができるツール
- Google Chromeの拡張機能やアドオンで公式以外が開発しているツール
これらもサードパーティ製ということになります。
【参考】ワーケーションのツールはどれがいい?おススメの5つを紹介
サードパーティ製の例
ここからは、具体的な例をいくつか見ていきましょう。
iPhoneとスマホカバー
iPhoneなどのスマホとそれを保護するスマホカバー。
正規のメーカーから出ているスマホカバーでないならそれはサードパーティ製と言えます。
スマホカバー以外にも、スマートフォンには、
- イヤホン
- 充電ケーブル・アダプター
- タッチペン
などの商品ではよく見られます。
Twitterと管理運用ツール
Twitterは世界中で使われているSNS。
そして、管理運用ツールである「SocialDog」はTwitterを効率よく管理・分析するツールです。
これも、正規品とサードパーティ製の関係と言えます。
ちなみに、Bufferという類似ツールは、Twitterだけでなく、Facebook、Instagramも管理可能。
このように1つの商品が、複数の純正品をカバーすることもあります。
【参考】Bufferとは?複数のSNSをまとめて運用できるツールを解説
サードパーティ製を使うメリット
まず、メリット使用するメリットについて解説しましょう。
安価である
まず、最大のメリットは、何と言っても価格が安価ということです。
プライベートでも、出費を抑えるためにスマホ関連でサードパーティ製を使っている人も多いのではないでしょうか?
機能補完できる
他にも純正品だけで足りない機能を補完できることもあります。
例えば、Twitterは、それ単体だと細かい分析はできません。
しかし、サードパーティ製のツールを使うことでより深い分析・運用が可能です。
また、今でこそ、Twitterにはツイートの予約機能がありますが、昔はそのような予約機能はありませんでした。
そのため、予約ツイートをしたい場合はサードパーティ製を使う必要があったのです。
サードパーティ製を使うデメリット
それでは、デメリットについて見ていきましょう。
問題が補償されない
サードパーティ製は文字通り、第三者の製品。
よって、それを使用することで生じた問題や損失を、純正品のメーカーは補填しません。
また、100%の互換性があるわけではないので、純正品より不便なケースもあります。
品質もピンからキリまであるため、比較検討が面倒です。
悪意のあるものもある
また、アプリの場合、悪意のある製品もあるので注意が必要です。
「サードパーティ製のアプリを使ったら、SNSが乗っ取られた」といった事例は、後を絶ちません。
サードパーティ製を上手く活用してお得に
この記事では、サードパーティ製の概要や、使用するメリット、デメリットについて解説しました。
正規品より安いことがほとんどですが、安心して快適に使えるとも限りません。
興味があれば、検討してみてはいかがでしょうか?