忙しい全てのビジネスパーソンにとって、マインドフルネスは大変有意義な取り組み。
- ゆっくりと休憩する暇もない
- なかなか疲れが取れない
そんな時には特に有効な取り組みの一つです。
仕事の生産性を高めるためにも、心の健康は重要。
ここでは、そもそもマインドフルネスとは何なのかを踏まえた上で、その効果や重要性、主な実践方法について詳しく解説していきます。
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マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、仕事中につい頭に浮かんでしまう雑念を一旦鎮め、「今」だけに集中できるような精神状態を作るための、五感を使った取り組み、主に瞑想を意味します。
- 職場での人間関係のイライラ
- 周囲からの評価による緊張
- その他ストレスや悩み事
仕事を進めるうえで生じる、上記のような様々な雑念を鎮めます。
マインドフルネスは、元々は仏教やヨガ、禅の中にも取り入れられていたもの。
しかし、現在のマインドフルネスはそれらの宗教的な要素は一切取り除かれています。
そして、より実用的で、科学的な根拠に基づくもの。
その効果も、実証されているのです。
メンタルヘルスに良い効果をもたらすとして、最近では企業における研修の一環として取り入れられるケースも増えてきました。
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マインドフルネスの効果と重要性
マインドフルネスを実施することでどのような効果が得られるのでしょうか。
また、その重要性についても詳しく見ていきましょう。
やるべき仕事が多すぎて終わらない → 集中力、生産性アップ
特に人手不足が深刻な会社では、一人の従業員に対する業務の負担が大きくなりがち。
- やるべきことがあり過ぎる
- 何から手を出したら良いかわからない
- 仕事が終わらない
といった事態が発生しがち。
しかし、マインドフルネスを取り入れることで、仕事一つ一つに対する集中力がアップ。
スムーズに業務をこなせるようになり、仕事全体の生産性、効率の向上が期待できます。
イライラして部下にあたってしまう → 感情の制御が可能に
- 仕事が思い通りに行かない
- やるべきタスクがあり過ぎる
このような状況だと、部下や同僚についついあたってしまうことがあります。
しかし、マインドフルネスで精神を落ち着かせれば、感情のコントロールがしやすくなります。
周囲の人間だけではなく、自分にとっても良い影響を与えることができます。
多忙で心身が疲れている → ストレスが軽減しリラックスできる
多忙なスケジュールを毎日のようにこなしていると、
- たとえ休暇を取ったとしてもなかなか疲れがとれない
- 仕事をしていないと落ち着かない
といった精神状態に陥ることがあります。
マインドフルネスは、一度自分自身をリセットする効果があります。
そして、仕事にメリハリがついてストレスが軽減したり、リラックスできたりします。
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マインドフルネスの実践方法3選
それでは、マインドフルネスの具体的な3つの実践方法について、その手順やポイントを見ていきましょう。
1、呼吸瞑想
呼吸瞑想はマインドフルネスの最も基礎的な方法。
誰でも気軽に始められます。
方法も、非常にシンプル。
イスに深く座り込み、お腹を意識した腹式呼吸をしながら、精神を整えます。
鼻から大きく息を吸い込み、口からゆっくり時間をかけて息を吐き出します。
ポイントは、
- 息を吸い込む際にはお腹を膨らませること
- 息を吐き出す際にはお腹をへこませること
です。
無駄なことを一切考えず、自分の体の感覚だけに集中して腹式呼吸を複数回繰り返します。
2、ボディスキャン瞑想
ボディスキャン瞑想とは、文字通り、自分で自分の身体の隅々まで神経を張り巡らせること。
そして、違和感がある箇所はないか、といったことをスキャンするための瞑想方法です。
呼吸瞑想と同じように、まずはイスに深く座り込み目を閉じて意識を集中させます。
そして、自分の頭部から足の指先まで、外から光を当てるイメージをしながら頭の中でスキャンしていきます。
どこかの箇所に違和感や不快感がある場合にはそれらを取り除くイメージをしながら、ゆっくり息を吸って吐きます。
3、歩行瞑想
歩行瞑想は、他のマインドフルネスを実践するための時間を割けない、忙しい人におすすめの瞑想方法。
通勤やちょっとした移動の際に、足の感覚と身体の軸を意識しながらただ歩くだけ。
無駄なことは一切考えないようにします。
そして、足を踏み出した時、地面についた時の感覚に注意を向けます。
そうしながら、歩くリズムを変えたり、重心を変えたりして、まるで呼吸するかのように歩くのです。
人通りの多い場所や交通量の多い場所では集中が途切れたり、ぶつかったりすることもあります。
そのため、しっかりと安全を確保した上で実践しましょう。
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マインドフルネスを活用して生産性を高めよう
マインドフルネスは、工夫すれば、場所を問いません。
ちょっとしたスキマ時間を活用して実践することも可能です。
継続的に実践していくことがそのメリットを享受するためのポイントとなります。