最近、SNSやネット上で「ウェビナー」という言葉を頻繁に目にするようになりました。
聞きなれない言葉に「何だそれは?」と思った方も少なくないはず。
しかし、これからの時代、ウェビナーは必須になってくるとも言える重要なマーケティング手法になります。
この記事では、ウェビナーの基本的な意味や実施のメリット、必要な準備、実施手順についてご紹介します。
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ウェビナーとは?
ウェビナーとは、「ウェブ(Web)」と「セミナー(Seminar)」を合わせた造語です。
一般的には、ZOOM等の配信ツールを用いてオンライン上で実施されるセミナーを指します。
自社の商品やサービスの販売、販促など、顧客獲得ためのマーケティング施策の一環として活用されることが多いセミナーをWebで行う、というものです。
その他にもコンサルティング業務やリクルーティング、社員研修などにも用いられています。
ウェビナー導入の3つのメリット
ウェビナーをビジネスシーンで導入することでどのような利点があるのでしょうか。
従来の対面型オフラインセミナーと比較しながら、そのメリットについて見ていきましょう。
①場所や参加者人数の制限がない
ウェビナーの最大の魅力は実施場所や参加者規模を問わないことです。
オフラインのセミナーは物理的に開催地が存在することから、遠方に住んでいたりすると参加しにくいという問題がありました。
しかしウェビナーの場合、ネット環境とデバイス、配信用のツールがあれば、世界中どこでも開催・参加が可能です。
よって、日本国内に留まらず、世界に向けて配信することもできます。
開催側の企業にとっても、更なる顧客の獲得やターゲットの拡大につながるだけでなく、参加する側にとっても非常に利便性が高いものだと言えます。
②Liveや録画の使い分けができる
ウェビナーには、事前に収録したものを配信する録画方式と、リアルタイムで配信するLive方式の2種類があります。
内容や実施目的、参加者の利便性を考慮し、それぞれ適したものを使い分けできるという点もウェビナーならではのメリットです。
録画方式の場合、同じ内容のセミナーを複数回実施する際に使い回しができるため、制作のための手間が省けます。
また、毎回同じ内容を伝えたければ、言い忘れを防いだうえで、毎回同じ内容を伝えることもできます。
一方、Live方式の場合、チャット機能等を利用することで参加者とのインタラクティブ性を確保することもできます。
③実施のコストや手間がかからない
また、実施のコストや手間を最低限に抑えられるという点もウェビナーの魅力です。
対面式の場合、まず開催場所を探して予約し、使用料を払わなければなりません。
また、会場のセッティングの手間や、人件費、移動のための交通費もかかるでしょう。
一方、ウェビナーは、社内の会議室程度のスペースがあれば収録、配信が可能であるため、ムダな手間やコストがかからないのです。
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ウェビナーの実施に必要な準備と手順
それでは、ウェビナー実施にあたり必要な準備と具体的な手順について見ていきましょう。
①ウェビナー実施の目的を決める
まず、ウェビナー実施の目的やそれに適した種類を決めます。
商品やサービスの説明、特定のトピックに関して深く掘り下げていく学習タイプのセミナーの場合には、参加者が何度も見直せる録画方式が良いでしょう。
一方で、参加者とのインタラクティブを重視する内容の場合にはライブ方式が良いでしょう。
講義部分のところを事前に録画して配信し、Q&Aはライブ方式で実施するなど、双方を組み合わせて実施することも可能です。
②レクチャーする内容、実施日時、規模を決める
ある程度、実施の目的や枠組みができたら、レクチャーする細かな内容や日時、規模など実施要項を決定、作成します。
実施日時に関しては、例えば法人向けに行うのであれば平日、一般向けに行うのであれば休日など、参加者の利便性を考慮して決定するのが良いでしょう。
実施規模に関しては、配信設備の準備や配信方法にも関わることであるため、コンテンツの配信時間や参加者数などを大まかに把握しておきます。
③必要な機材の準備、ウェビナーツールの選定
次に、実施に必要な機材の準備や配信用ツールの選定を行います。
準備に関しては、主催者側だけでなく参加者側の準備も必要となります。
PCやWebカメラ、マイクなどの機材を始め、ツールのインストールなど参加者に事前通知を行いましょう。
④URLを配布&リハーサル
準備ができたら、決定した実施要項を参加者に通知し、配信のためのURLを配布します。
また、広く告知するのであれば、参加したいと思えるような魅力的なコピーと、画像を準備する必要があります。
どんな人が、何について話すのか、といった情報は、参加可否を考える上で肝になります。
魅力的なものでなければ、参加者は思うように集まらないでしょう。
そして実施前に主催者側は必ず一度はリハーサルを行なっておきましょう。
配信設備に問題はないか、配信方式は適切であるか、適切なネット環境は整っているかなど
本番のトラブルを未然に防ぐためにもリハーサルの実施は欠かせません。
⑤実施、フィードバック
以上の段階を踏まえてようやくウェビナーの実施となります。
実施後は何らかの形で参加者のフィードバックを集め、改善点などがないか確認し、次に活かしていきます。
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まとめ
ZOOM以外にも、LiveOn、Adobeコネクトなど複数のウェビナーツールが存在します。
参加者の利便性を考慮しつつ、チャット機能やファイルの共有の有無、実施内容、目的に即したツールを選びましょう。
基本的にはPCやネット環境、マイクやカメラ等の機材があれば実施可能ですが、規模が大きい場合にはプロジェクターやAV機器などの機材も揃え、ライブ、録画配信を上手く使いこなして実施していきましょう。