【Interview】Z世代が就職したい会社とは?本音を聞いてみた(後編)魅力的な会社の特徴TOP3
- 2022/9/12
- 就転職・人事
前編では、Z世代の価値観や不安に感じてしまう会社の特徴を聞いてきました。
意外に感じる点も多かったのではないでしょうか?
後編では、いよいよZ世代の価値観や就職したい会社の特徴について聞いていきます。
引き続き、りんさんとZ世代について話を聞いています。
「Z世代の本音を知って採用活動に活かしたい」
「若い人材を獲得したい」
「新卒社員にやりがいをもって気持ちよく働いてほしい」
と思っている方は、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
ゲスト:りん
大阪の大学へ通う23卒学生で、体育会運動部に所属し、昨年の10月から女子部主将を務める。
総合人材系の会社に内定が決まっている。
趣味はライブ遠征。
学生として残り1年で、セールスやマーケティングを含めたビジネスのさまざまな知識・スキルを学びたいと思い、先輩内定者の紹介で仕事塾に入塾。
広報を担当し、広報知識ゼロの状態から、Twitterでの情報発信、note執筆、企業や学生団体との連携、運営側のインターン生と、塾生限定の外部でのインターンの紹介など幅広い活動を行っている。
仕事塾とは
働く学生のサードプレイスとして、マーケティング戦略を考えるワークや長期インターンを提供している学生限定のビジネスコミュニティ。
就活を終えた23卒生はもちろん、
- 個人のスキルを上げたい!
- 仕事に関する知識を獲得・共有したい!
という目的の学生が多く在籍している団体になります。
記事は、りんさんだけでなくこちらの団体に所属している方たちの意見も含まれています。
Ueda
当WebメディアBISCUITのライター。
本記事の取材と作成を行う。
Z世代が就職したい企業の特徴ランキングTOP3
Ueda:単刀直入にお伺いいたします。
就職したい企業の特徴について教えてください。
りん:塾生の意見を踏まえてランキング形式でまとめると、以下のようになります。
3位:もらえる給料や平均年収の高さ
りん:3位になったのは報酬面の良さでした。
理由としては
- やっぱり生きていく上で必要なお金は気にしてしまいます!
- 家族や自分にどれだけ不自由なく暮らせたり、投資できるかが決まるから。
が、挙げられました。
2位:福利厚生や評価制度
りん:2位には、福利厚生や評価制度の充実度や機能しているかどうかがランクインしました。
理由としては
- 私生活を大事にしたいから
- 転職を視野に入れているため、高い役職でなくてもマネジメント経験が早めにできるところが良かったから。
- 仕事と私生活双方に大きく関わってくるし、会社が社員を大切にしているかをはかる指標にもなると思うから。
が、挙がっています。
1位:社員の雰囲気や態度
りん:最も重視しているのは、写真の雰囲気や態度です。
理由として、
- 人間関係が仕事へのモチベに一番重要だと考えているから。
- いい意味で穏やかな会社の雰囲気だと自然体の自分で仕事ができる。ストレスのない状態 で仕事をすることは重要だと思うから。
- 悩みの大半は人間関係と言われているので会社や社員さんの雰囲気はある程度合っている方がよいと思ったから。働く人がマッチしていればやっていけそうな気がしたから。
が、挙がりました。
ここがポイント!
- 働きやすさを重視
- 人間関係が仕事のモチベに強く影響を与えている
- 私生活とのバランスが大事
どんな社員の雰囲気を望んでいるのか?
Ueda:社員の雰囲気や態度を一番重視しているのですね。
社員の雰囲気や態度について、具体的なエピソードやイメージがありましたら、教えてください。
例えば、りんさん自身が「こういう雰囲気だと楽しく働ける」など具体的な言葉があると助かります。
りん:「社員の雰囲気や態度」に関して、仕事塾内のメンバーが
「穏やかな雰囲気だと自然体で働ける」
「悩みの大半は人間関係であり、働く人がマッチしている事が重要」
と述べているように、人間関係と仕事は密接に関わっていると考えます。
特に私が重視する「社員の雰囲気」というのは…
「次にどうするか」を軸に話をする人
失敗を諭すことは重要で、その上で次に失敗しない方法、良くなる方法を共に考えることに時間を費やしてくれる人がいる事が、社員1人としても会社全体としても前に進むことに繋がると考えるからです。
リアクションできる人
人の報告や相談に関して、スタンプひとつや了解の短い反応でも返してもらえることで、人と人の共通認識・共有の安心感がうまれると思うからです。
硬直したときに周りを広く見れる人
必ず上手くいかないことや手詰まりになることはあると思うけれど、その時に1歩俯瞰して見れる人がいることで、悪い雰囲気になることを避けられると思うからです。
の3点です。
ここがポイント!
- 働く人との相性、マッチングを重要視している
- 失敗への対策を重視する視点・リアクション・硬直時に周りを見て対処できる人がいると働きやすいと感じる
福利厚生、評価制度へのニーズを深掘り
次に、2位に挙がった福利厚生と評価制度について聞きました。
福利厚生は充実度よりも…
Ueda:具体的にどんな福利厚生、評価制度があると嬉しいですか?
りん:代表的な福利厚生として
- 住宅手当
- 生理休暇
- 社員食堂
- 育休産休
があると嬉しいです。
最近の企業福利厚生は充実してるところ多い気がします。
ただ、正直内容よりも福利厚生を利用できているか、利用できる雰囲気が定着してるかどうかを重視したいと考えています。
私としては、
- 副業許可(自由な働き方や個人のスキルアップを応援してくれる企業が好印象)
- アニバーサリー休暇(プライベートや小さなライフイベントにしっかり時間を使えることに寛容)
があると嬉しいと思います。
評価制度は広く様々な視点で
Ueda:次に、希望する評価制度についてお聞きします。
りん:塾生からは「360度評価制度」を望む声が多かったです。
直属の上司だけではなく、同僚、他部署、他部門の社員、関係者が1人の従業員を評価する制度です。
理由は、偏った評価にならないし、その制度があるからこそお互いを意識できるからという意見がありました。
私としては、抽象的にはなりますが定量×定性評価を用いていることが重要だと感じます。
理由として、顧客への価値提供の質とモチベーションを保つこと双方に効果的だと思うからです。
ここがポイント!
- 福利厚生は気持ちよく活用できる環境・雰囲気が大事
- 個人のライフスタイルに即した福利厚生制度は魅力的
- 360度評価など、公平な評価制度があると良い
他に、企業に望んでいることを深掘り
最後に、他に望んでいることを聞いていきます。
業種・業界も様々
Ueda:給料や福利厚生などに注目していますが、全体で職種・業界へのこだわりはそこまで強くないのですか?
りん:目指す職種・業界については本当に様々といった印象です。偏りもそこまでないと考えられます。
仕事塾内では、毎週行うケーススタディを活かして営業やマーケティングに進む人もいれば、SEや教員を目指す人もいます。
代表の高村が人材会社出身ということもあり、人材系の人も多くいます。
職種や部署への興味も強い
Ueda:他に就職したい企業の特徴があれば教えてください。
りん:私を含め塾生は、職種や部署への興味が強いので、詳細を教えてくれた上でマッチングをしっかりしてくれると嬉しいです。
- 配属先が決まった時に、「思っていたのと違う、、」となったら嫌だから
- 志望理由やキャリアプランを考える上で、自分が実際どのように働くかを想像しやすいから
という理由があります。
また、企業としての規模や基盤も無視できないという意見もありました。
基盤が不安定だと「長く勤められるか、家庭を支えられるか」などの不安が出てしまい、そこで働くことを現実的に考えられないからです。
ここがポイント!
・目指す、職種・業界は様々
・職種、部署への興味が強いので、採用時には業務内容を明確にすると好印象
・企業の安定性も無視できない
新時代の価値観を持った人材が集まる仕事塾
Ueda:最後に、仕事塾について改めてご紹介してもらってもよろしいですか?
りん:仕事塾は、働く学生のサードプレイスとして、マーケティング戦略を考えるワークや長期インターンを提供している学生限定のビジネスコミュニティになります。
就活を終えた23卒生はもちろん、「個人のスキルを上げたい!」「仕事に関する知識を獲得・共有したい!」という目的の学生が多く在籍しています。
参考までに、仕事塾に在籍している学生モデルを何人か挙げさせていただきます。
- 22卒以上:社会人としての立場から立ち上げに携わり、本業で身につけた力を仕事塾に提供してくれる人。
- 23卒:私と同じように、就活を終え学生としての残り1年で社会人になるための準備をしている人。
- 24卒:就職活動と平行しながら、個人としての能力を高めようとしている人。自分にどんな仕事が合うかを探しながら長期インターンをしている人。
- 25卒以下:将来自分がどんなキャリアプランを見据えていきたいか、活動する上でしっかりと考えながらレベルの高い学生たちと活動している人。
- 広報としての知識や、仕事塾の認知、生徒数を増やすにはどうしたらいいかを考えてマーケティングを行っている人。
- デジタルマーケやプログラミングなどの、これまでに学んできたノウハウを生かすために立ち上げメンバーにいる人。
これからの人材に望まれる会社に
前後編で、りんさん及び仕事塾の皆様に取材してZ世代が就職したい会社についてお話を伺いました。
お金や安定性も大事ですが、働きやすい良好な人間関係や福利厚生を利用しやすい環境が望まれている印象でした。
ワークライフバランスへの関心も強いです。
もし、これから新卒採用をしたい、若い人材を獲得したい場合は、これらの点を重視してみてはいかがでしょうか?
取材協力:りんさん、仕事塾の皆様