学生団体とは?入ると就職活動で有利?メリットと注意点
- 2023/8/30
- 就転職・人事
大学生になると、学生団体からの勧誘を受けることがあります。
「サークルのようなもの」と言って、概ね間違いないものだったりします。
学生団体に入ることで、学生の内から非常に幅広い分野で経験を積むことができます。
その経験は、社会人になってからも無駄にはならないものが多いでしょう。
今回は、学生団体の概要や活動内容を押さえた上で、就職活動におけるメリットについて詳しく解説していきます。
学生団体とは
学生団体とは、大学生が主体となって形成される団体です。
ちなみに、一口に学生団体と言ってもその形態はさまざま。
NPOなど法人格を有するものから、各大学にあるサークル的な団体まであります。
- 国際交流、環境保全、福祉など社会貢献活動
- 企業関係者を招いたセミナー等の開催
- フリーペーパーの作成やWebサイトの運営
- 企業との共同事業
等々、活動も多岐に渡ります。
関東エリアの主な学生団体としては、都内の有名私立大学の学生を中心に結成された、
などが有名です。
学生団体に所属するメリットは?
ちなみに学生団体に所属する学生は、就職のためだけに活動しているわけではありません。
社会問題を解決したい、国際貢献したいなど、様々な理念を持って活動しています。
学生団体に入っていることで、そうでない人と比べて就活の際に有利になることがあります。
主なメリットについて見ていきましょう。
1. 在学中に企業関係者などと交流ができる
学生団体として活動をする際に、民間企業がサポートしてくれたり、共同で事業に参画したりする機会があります。
在学中でも企業関係者と直接的な交流が生まれることから、コネクションを作っておくことができます。
もちろん、それが採用に繋がっていくかは別の話。
しかし、一緒に様々な活動をする中で、
- 「あの人、優秀だな、仕事も出来そうだな」
- 「人柄もいいし、ぜひうちの会社に来て欲しいな」
と思ってもらえ、それが人事に伝わって内定を得やすくなる可能性もあるでしょう。
2. 社会人としてやっていくための基本スキルが身に付く
学生団体は、単なるサークルと認識されることもあります。
しかし、団体を適切に運営していくためには、
- 適切な人材を適切なポジションに配置する
- 事業プランを練ってプレゼンし、人を動かす
- 必要資金を集める
といったことが欠かせません。
これらは、学生団体に限らず、一般的なサークル活動においても必要です。
しかし、学生団体として活動することで、
- マネジメント力
- 発想力
- コミュニケーション能力
など、社会人になってからも必要とされるさまざまなスキルが身に付きます。
3. 新たな気づきが生まれる、視野が広くなる
学生団体の一員としてさまざまな活動に加わることで、新たな気づきが生まれます。
視野も広くなるでしょう。
活動を通して、将来自分がやりたいこと、就きたい職業が見えてくることもあります。
会社への就職に限らず、自分のキャリアプランも立てやすくなります。
4. 面接時の自己PRのネタになる
就職活動での面接の際には、ほぼ確実に、学生時代に頑張ったことについて聞かれます。
学生団体での活動は、その際の自己PRのネタにもなります。
最近では、社会貢献を事業の一環として取り組んでいる企業も増えてきています。
うまくアピールできれば、採用される確率も上がるでしょう。
【参考】顔採用はある?差別的or合理的?就活生が知るべき真実
学生団体における注意点
学生団体の一員としての活動は、社会的にも評価されやすいと言えます。
しかし、注意すべき点もあります。
1. 「イタイ」学生にならないように注意する
学生団体の一員として社会貢献することは大変素晴らしいことです。
しかし、それをステータスにしてはいけません。
意識が高い、学生団体に所属している学生にありがちなことして、
- 「自分は他の学生とは違う特別な存在だ」と思い込む
- 特別な優秀な人間になったような錯覚を持ったりする
といったことで、不遜な態度を取ったり、他人を見下すような態度を取ったりすることがあります。
そうすると、単に「イタイ」学生と思われてしまいます。
大学時代を活動に費やしたはいいものの、どこからも内定がもらえないといった学生は、正直なところ少なくないのです。
根拠なく、なぜか
- 自分は一流企業から内定がもらえる
- 外資系の有名企業から内定がもらえる
と思って、偉そうな態度を取らないようにしましょう。
2. 学業を疎かにしない
学生団体の活動に励んでいる学生の中には、「学校の勉強は役に立たない」と決めつけてしまっている人もいます。
そして、学業を疎かにし、結果として留年することになったりする人がたまにいます。
しかし、長い目で見れば、学業をしっかりやっておく方がプラスになるもの。
また、面接において、学業に関して面接で突っ込まれることもあります。
社会貢献事業などは、社会人になってから出来ることでもあります。
学生の本分とは何なのかを意識することも大切です。
学生団体がどんなところなのかを知ろう
学生団体の一員としての経験は、就活時の自己PRのネタになるだけではありません。
実際に、社会人として働く際にも、きっと役に立つものです。
学生の内にいろんな経験をすることで就職の方向性も決まりやすくなります。
また、業界研究にも繋がるという側面もあるでしょう。
興味のある方は学業に支障が出ない程度で、ぜひ入団を検討してみましょう。