どんな会社で働きたいか、どんなポイントに魅力を感じるかは人それぞれ。
しかし、自分の適性を知るためにも、そして自分に合った会社を探すためにも、視野を広げて考えたいもの。
「親や知り合いによく見られたい。」
「誰でも知ってる会社で働きたい。」
そう思う気持ちは分かりますが、そうなると、BtoC企業にばかり目がいきがちになります。
今回は意外と知られていないBtoB企業について、主な特徴を踏まえた上でそこで働く人にとっての魅力を紹介します。
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BtoB企業とは?
BtoB企業とは、企業や法人を主な顧客として取引している企業です。
一般的に消費者とは直接取引をしていないため、その業界にいる人でなければ知らない、というケースもあります。
BtoB企業には、優良企業も多く存在します。
国内外問わず高いシェアを誇り、長い歴史を持っていたり、それゆえ、市場における信頼感や利益率が高かったりします。
国内の主な例として、
などであれば、比較的知られているかもしれません。
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働く側にとってのBtoB企業の魅力
就職先、転職先を選ぶ際、どうしても大手や有名企業に目が行ってしまいがち。
しかし、認知度が低いBtoB企業には、なかなか目に入らない魅力があります。
1. 経営が安定していることが多い
BtoB企業最大の魅力は、なんと言っても経営が安定していることです。
医療分野における注射器の針から、街中にある信号機、自動車まで。
日々の暮らしに欠かせないもの、無くてはならないものを作り出すための手助けをするのが、BtoB企業の主な役割となります。
消費者向けのビジネスとは異なり、ブームやトレンドに左右されにくいのが特徴。
ゆえに、需要や市場の変化による影響を受けにくく、経営が安定しやすいと言われます。
2. 平均年収が高い
経営が安定していれば、当然、従業員の給料、年収も安定します。
そして、BtoBだと、法人相手ゆえにスキルの高いビジネスパーソンが集まっていることも多いもの。
利益率が高いことが多いのも特徴です。
一般的には平均年収が低いとされているメーカー総合職の場合でも、その水準は高めです。
3. 変な顧客やクレーマーを相手にすることが少ない
法人相手ということは、相手もそれなりにちゃんとした会社ということ。
個人の消費者を相手にする場合にありがちな変な顧客やクレーマーに遭遇することはありません。
よって、あまり意味のないストレスに苛まれることはほとんどないでしょう。
4. 土日が休みであることが多い
法人が相手ということは、顧客も土日が休みであることが多いということでもあります。
よって、週末や祝日、年末年始、盆休みはしっかり休めることが多いでしょう。
これが消費者向けのビジネスだと、むしろ休日は忙しかったりします。
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BtoB企業に就職し、働く上での注意点
BtoB企業に入ることを希望するのであれば、以下の内容については知っておきたいもの。
1. 認知度が低いことが多い
BtoB企業は、CMなど一般消費者向けの媒体で取り上げられる機会はあまり多くないもの。
また、路面店がないケースもあります。
そのため、親や知り合いから「聞いたことない」と言われてしまうこともあるでしょう。
場合によっては、婚活をする際、等に不利になってしまうこともあるかもしれません。
2. 内容が地味だと感じることがある
BtoB企業が扱う主な商材は、素材や原料、機械の部品等であることも少なくありません。
ゆえに、BtoC企業と比べるとどうしても業務内容が地味と受け取られがちなもの。
もちろん、経験を積んでいけば、大きな事業や国際的な事業にも携わるチャンスも増えます。
むしろ、グローバルに挑戦できるチャンスは、BtoBの企業の方が多いかもしれません。
3. リコールが発生すると一気に経営が傾くことがある
BtoB企業の経営は、取引先からの大口かつ継続的な受注によって成り立っていることが少なくなったりします。
それゆえ、自社の製品に欠陥があったりした場合、一気に経営が傾くことがあります。
実際、こんなケースもありました。
自動車部品の製造、販売を行うタカタ株式会社。
自社のエアバックに欠陥があったとして大規模なリコールが発生し、倒産に追い込まれています。
また、倒産までいかずとも、一度大きな問題を起こしてしまうと会社の存続に関わる重大な事態に陥ってしまうこともあるでしょう。
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BtoB企業についてもっと知ろう
就職先、転職先を探す際、どうしてもその会社の世間的な知名度を優先させてしまいがち。
しかし、BtoB企業の場合、知名度が低くても、非常に魅力的な会社がたくさんあります。
十分なリサーチをした上で、候補の一つとして積極的に検討してみましょう。
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