数年前から、「自己肯定感」という言葉が働く人の間でトレンドになっています。
そして、それに関する多くのビジネス書や自己啓発本が出回るほど注目されています。
そもそも自己肯定感とはなんなのか、その意味を踏まえた上で、それが低い人の特徴と低いことで起きるリスクを紹介します。
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自己肯定感とは
自己肯定感とは、
- 自分が自分であることに満足すること
- 自分自身を認めてあげること
- 自分を価値ある存在として受け入れること
です。
日常のシーンを含め、ビジネスシーンでのパフォーマンスや、職場での人間関係など、あらゆることに影響します。
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自己肯定感の低い人の特徴
自己肯定感の高さ、低さは元々の性格的な要素が大きく関わっているとされます。
ちなみに、日本人は比較的低い傾向にあると言われています。
具体的に自己肯定感の低い人の特徴を、低くなる理由と併せてみていきましょう。
1. 他者と自分を比較しがち
自己肯定感の低い人は、何をするにも自分と他者を比べてしまう癖があります。
他社と比較して、自分は劣っていると悲観して自信を失いがち。
そして、自己嫌悪に陥ってしまったり、なかなか行動に移せなくなってしまったりします。
また、過剰に他者と比較してしまう癖がある人は、精神的にも不安定になりがち。
失敗恐に対する恐怖心から、仕事がまともに手につかなくなることも珍しくありません。
2. 承認欲求が高い
承認欲求が高い人も、自己肯定感が低い傾向にあります。
自分で自分を認めてあげることができないため、他者に認めてもらおうと必死になります。
そして、
- 過剰にフィードバックを求める
- 何をするにも、周囲からの評価や視線が行動基準になる
といった状況に陥ったりします。
3. 優柔不断、他者に依存しがち
また、主体性が欠けているため、何をするにも優柔不断。
他者に依存して周囲に流されやすいのも一つの特徴です。
そして、
- 「自分にはできないから」
- 「他人に任せた方がいいから」
と思い込んでしまい、他社に負担を押し付けようとしたり、自分が責任を負いたくないがゆえに面倒を回避しようとしたりします。
4. 大きな失敗をした経験やトラウマがある
元々は自信を持って何事にも取り組めるような人が、あることをきっかけに自己肯定感の低い人になってしまうケースもあります。
例えば、
- 仕事で取り返しのつかないような失敗をした
- 精一杯頑張ったにもかかわらず、正当な評価が得られなかった
など、過去の経験や周囲の環境に引き摺られてしまうのです。
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自己肯定感が低いことのリスク
それでは、ビジネスシーンにおいてどんなデメリットがあるのか見ていきましょう。
1. 仕事を任されなくなるなど、成長の機会を逃してしまう
採用する側、仕事の指示をする側の視点から考えてみましょう。
やはり自信のない人よりはある程度自信のある人の方が好印象。
また、自信のある人の方が、様々な仕事を主体的に進めてくれるでしょう。
つまり、必要以上に自分を卑下すると、仕事を任せてもらえなくなったりします。
そうすると、成長できるせっかくの機会を自ら手放すことになってしまいかねません。
2. 周囲から嫌われ、孤立し易くなる
謙遜すること、相手を立てることもビジネスパーソンにとって必要なスキル。
しかし、何事も行き過ぎると、不自然な印象を与えてしまうもの。
また、「どうせ自分なんて」という類の発言は、
- 「仕事で周囲に頼ろうとしている」と思われたり
- 「同情を買おうとしている」と思われたり
と、あまり良いイメージを与えません。
周囲から浮いてしまうことも少なくないでしょう。
3. 気疲れしやすくなる
自己肯定感の低い人は、そうでない人と比べていろんなことを気にしたり、多くのストレスを抱え込んでしまったりする傾向にあります。
そのため、気疲れしやすいく、メンタル不調に陥ってしまうこともあります。
その結果、仕事が手につかなくなり、そのまま失職してしまうこともあるでしょう。
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自己肯定感を高めよう
自己肯定感の持ち方は、
- そもそも低い人or高い人
- 時と場によって変動する人
- そして常に安定している人
など、人それぞれ。
元々の性格も関係しているため、すぐに変えることは難しいかもしれません。
しかし、案外「気の持ちよう」といったところもあり、自己肯定感を高めるための本やセミナーもたくさんあります。
自分なりに意識して、過剰に自分を卑下しないよう自己肯定感を高めていきましょう。