面接でNG言動をやってしまった経験がある人は少なくありません。
実は、面接で嫌われる人、好かれる人というのは、一定の分岐があります。
どこの業界、企業でも、相手が人間である以上、やむを得ない部分もあります。
ここでは、これから面接に臨む方向けに、面接でのNG言動の具体例と、好かれるための対策を詳しく紹介していきます。
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面接時に求められる嫌われない努力
面接では、誰もが、相手に良い印象を持ってもらいたいと願うもの。
しかし、良かれと思ってとった言動でも、相手に不快に思われてしまうことがあります。
また、期待と異なり、評価を下げられてしまったりすることもあります。
多くの場合、面接は一発勝負。
よって、採用面接に臨む際には、言動に普段よりも細心の注意を払う必要があります。
「これを言ったら、面接官にどう思われるのか?」
冷静に自分を客観視する。
相手の立場に立ってみる。
そして言動をコントロールすることも、内定を獲得するために欠かせないことの一つです。
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面接でのNG言動8選
それでは、面接官に嫌われやすい言動について8つ、例を挙げて紹介します。
1、仕事内容より待遇面ばかり気にした質問
- 「ボーナスはどれくらいなのか」
- 「残業はあるのか」
- 「福利厚生は充実しているのか」
など、仕事内容よりもその他の待遇面に関する質問ばかりするのはNG。
すぐに悪い印象を持たれてしまいます。
もちろん、
- 働きやすい職場なのか
- ブラックではないのか
これを見極めたい気持ちも、質問したくなる気持ちも分かります。
しかし、まずは仕事内容や事業方針に関する質問をしましょう。
それから待遇面に関する質問は必要最低限するように心がけましょう。
2、受け身な発言
- 「私でも務まりますでしょうか?」
- 「御社と共に成長させてほしいです」
- 「学ばせてほしいです」
など、相手任せの受け身な質問、発言も避けた方が賢明。
「もし内定を頂けたら、入社までにとっておくべき資格はありますか」
など、主体的な発言やアピールをしましょう。
そうすることで、熱意が伝わり、面接官に良い印象を持ってもらいやすくなります。
3、著名人の言葉を丸々引用した発言、根拠のない発言
- ビジネス書に書いてある有名な起業家などが言った言葉をそのまま引用する
- 「私に合った会社だと思います」など、根拠のない発言をする
といったことも、面接官に嫌われてしまうため控えましょう。
面接官からの質問に対しては、常に、
「なぜそう思うのですか?」
「何か根拠はありますか?」
と突っ込まれることを見越して回答を準備するようにしましょう。
そして、何より、自分自身の言葉で伝えること。
拙い言葉でも、これらを意識するだけでも、捉えられ方が大きく変わります。
4、強すぎるこだわりを持っている
信念やこだわりを持って採用面接に臨むことはもちろん大切です。
しかし、それらが強すぎると、
「柔軟性に欠けていて扱いづらそう」
と思われてしまうことがあります。
どの会社にも、その会社ならではのやり方があります。
また、社会人として、組織の中にいると飲み込まなければならない理不尽なことも多々あります。
そのような時、「べき論」を無理やり通そうとすると、周りが困ることがあります。
もちろん、それが正論なのかもしれませんが、独り善がりの可能性もあります。
そのため、周囲に馴染んだり、対応したりするための柔軟性も求められるのです。
5、プライドが高く「自分スゴイ」感を前面に出してくる
プライドが高いというのは、面接ではプラスには働きません。
「自分スゴイ」感を全面に出した振る舞いは控えるようにしましょう。
特に高学歴の人がやりがちな、学歴自慢や留学自慢、資格自慢。
- 「自分ならこんな会社の業務なんて楽勝」
- 「むしろ来てやっている」
と捉えられてしまうことがあります。
これもまた、
- 「扱いづらそう」
- 「面倒くさそう」
と面接官に敬遠されてしまいます。
6、清潔感がない
言動だけでなく、スーツの着こなし方や髪型など、面接官は注意深くチェックしています。
- スーツにシワがある
- 前髪が目にかかっている
このような外見だと、清潔感がないと思われてしまいます。
たとえ素晴らしい経歴や資格があったとしても、それだけで評価が下がりかねません。
- シワを伸ばす
- 前髪を上げて整える
など、少し意識するだけで清潔感は簡単に演出できます。
せめて面接の場くらい、それらを怠ることのないよう注意しましょう。
7、表情が硬い、笑顔がない
また、受け答えする際の表情も重要。
- 顔がこわばっている
- 笑顔が全くない
ということがあると、印象が悪くなってしまいます。
緊張のせいで表情が硬くなってしまうことはあるでしょう。
しかし、熱意や積極性をアピールするためには、しっかりとリアクションしたり、時折歯を出して笑顔を作ることも面接時に求められることの一つです。
とはいえ、自分がどんな表情をしているのかを判断するのは難しいもの。
あらかじめ鏡の前でシミュレーションしておきましょう。
8、目が合わない
最近増えてきている、オンライン面接に臨む時の「目線」。
これも、印象に影響する一つの要素となります。
本人は、正面や面接官の目を見ているつもりかもしれません。
しかし、実際は画面越しで視線がズレていたり、合っていなかったりする場合もあります。
目が合わないのは、自信のなさと受け取られてしまいます。
「何か後ろめたいことがあるのかな?」と思われるかもしれません。
自信がない場合は、目線に関しても、事前に予行練習しておくのが望ましいでしょう。
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面接でのNG行動を回避しよう
もちろん、面接官や面接を受ける企業によって、それぞれ価値観は異なります。
好まれる人、嫌われる人の基準に違いはあるでしょう。
しかし、以上の8つの言動や振る舞いは、多くの企業で共通する要素です。
入社に対する熱い思いがあったとしても、それが伝わらなければ意味がありません。
模擬面接などを通して自分自身を客観的に分析し、万全な状態で面接に臨みましょう。
面接の練習をしたければ、近くのハローワークでもやってくれますよ。