世の中には、様々なローン商品があります。
「今月末の支払いのための現金が足りない!」
「今から金融機関に駆け込んでも、間に合わない!」
「そもそも、借りられるかどうかも分からない!」
「今すぐ現金化できるような資産もない!」
そんな時、ビジネスローンは、事業家にとって心強い味方になるかもしれません。
ここでは、ビジネスローンのメリットやデメリット、また賢く活用するためのポイントについてご紹介します。
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ビジネスローンとは?
ビジネスローンとは、法人、個人事業主を対象とする事業資金専用のローン商品です。
開業資金や運転資金、一時的なつなぎ資金、その他取引先への支払いなど、使途が限定されているのが特徴です。
メガバンク、地方銀行などの金融機関をはじめ、信販会社、民間の消費者金融から融資を受けられます。
ビジネスローンのメリットとデメリット
公的融資との違いを比較しながら、まずはビジネスローンを利用するメリットについて見ていきましょう。
融資までのスピードが早い
各種メガバンクなどの金融機関や、日本政策金融公庫等から融資を受ける場合、申請から審査、決定まで通常、2週間から1ヶ月前後かかります。
一方、ビジネスローンの場合は最短即日も可能で、遅くとも2週間以内には決定します。
なぜそんなにスピード感をもって判断できるのかというと、ビジネスローンの審査は、申請者の属性データや事業態から信用度を機械的に算出するスコアリング方式がとられているからです。
通常の融資は、あれこれと資料を出して担当者が精査するのに対し、ビジネスローンは、いくつかの数値を入力するだけなのです。
総量規制の対象にならない
また、ビジネスローンは総量規制の対象には該当しません。
よって、ルール上融資額に制限がないということも魅力的です。
通常、個人で借入を行う際には貸金業法に基づき、年収の3分の1の金額までという総量規制があります。
よって、例えばですが、年収900万円の人は、最高でも300万円までしか借入できません。
しかしビジネスローンの場合、個人、法人問わず、年収の3分の1を超える金額の資金が必要な場合、もしくは、すでに他の金融機関を利用している場合でも、融資を受けられる可能性があります。
利用限度額の範囲内であれば必要な時に何度でも借入可能なため、非常に利便性が高いのが特徴的です。
原則として担保、保証人が不要
ビジネスローンの場合、原則として担保や保証人は不要となります。
それに加え、審査内容に関してもその他の融資に比べれば比較的緩いため、他の融資の審査に落ちた場合でも、ビジネスローンなら借りられる、というケースもめずらしくありません。
それでは、デメリットについてみていきましょう。
金利が高い
ビジネスローンはその他の融資に比べると、かなり割高な金利が設定されています。
借入の審査が緩く、担保、保証人も不要なので、その分債権者側からすれば、貸し倒れのリスクが高まることになります。
よって、そのリスクをカバーしつつ、資金をしっかりと回収するために高金利を設定しているのです。
貸す側からすれば、ハイリスク・ハイリターン、というところですね。
具体的な金利は、一番低いメガバンクで1%台〜14.0%、地方銀行で3.0%〜15.0%、信販会社で5.0%〜18.0%、そして一番高い消費者金融で6.0%〜18.0%となっています。
10%を超えるような金利になることも、珍しくありません。
借入可能額が少額
ビジネスローンの場合、元々の借入可能額が通常の融資よりも低めに設定されています。
上で述べたように「ハイリスク」なので、総量規制がないとはいっても、貸す側として、多額の資金を貸すのは躊躇するということがあるでしょう。
よって、多額の資金調達が必要な場合、ビジネスローンでは十分な金額を集められないことがあります。
メガバンクの場合には、ビジネスローンで1億円程度借りられるものもありますが、その場合は、当然、審査が厳しくなります。
一方、地方銀行やその他金融機関の場合、およそ300万円〜500万円が相場となっています。
高くても1,000万円前後が限度額と考えておけば良いでしょう。
いずれにしても通常の融資のように、多額の融資を受けるのは難しそうです。
事業の信用問題に影響する
法人、個人事業を問わず、ビジネスローンで融資を受けると、少なからず事業の信用問題に影響します。
特に銀行や日本公庫以外のノンバンクから資金調達をした場合、「銀行や公的機関から融資を受けられなかった事業」というレッテルが貼られてしまうためです。
また、ビジネスローンは高金利で、負担が増えることが予想されるため、当然それも事業にとってマイナスな要素となります。
その結果、運転資金などの目的で追加融資を受けるため金融機関を利用しようとした際、審査に落ちやすくなってしまいます。
ビジネスローンを賢く活用するためのポイント
デメリットやリスクも踏まえた上で、ビジネスローンを賢く活用するためのポイントについて見ていきましょう。
金利負担を最小限に抑えるために短期間で返済する
ビジネスローンにおける最大のデメリットは、高い金利。
よって、金利負担を最小限に抑えるためにも、なるべく短期間で返済できるように返済プランを立てます。
なるべく急いで全額を返済し、また必要になった場合には、改めて金利負担が低い手段から検討するようにしましょう。
必要な分だけ借り、複数社から借りない
また、必要な分だけ借りる、複数社を利用しない、ということも賢く活用する上で欠かせません。
もしものためにと思って余分に借りてしまうとその分金利負担が増えてしまいますし、複数社から借りると信用情報に悪影響が出やすいからです。
あらかじめ資金の使途を明確にし、特定の場所から必要な分だけ融資を受けましょう。
まとめ
ビジネスローンは、便利で、非常に魅力的ですが、金利が高く返済の負担も比較的大きい、使い方に工夫が必要なもの。
様々な手法を試した後の、最後の手段としてビジネスローンを活用するのがおススメです。