ビジネスモデルとは?考えるべきメリットや書籍を紹介

起業・経営に携わるなら一度は聞いたことがあるはずの「ビジネスモデル」という言葉。

普段は目にすることも、耳にすることも少ない言葉。

「なんだか難しそう」と感じる人も多いのではないでしょうか?

しかし、これは、必ずしも難しく複雑なものとは限りません。

むしろ、ビジネスパーソンなら、誰もが理解しておきたい重要な言葉なのです。

この記事では、「ビジネスモデル」について解説し、考えるべきメリットや検討する時のポイント、参考にできる書籍をご紹介します。

【参考】スタートアップの戦略!大企業の倒し方は戦国武将から学べる

 

ビジネスモデル

 

ビジネスモデルとは?

ビジネスモデルとは、

  • 誰に
  • どんな価値を
  • どんな方法で提供して
  • どのように利益を生み出すのか?

という4つの要素からできている仕組みのことです。

これは、同じ業種、業界で、似たような戦略をとっていたとしても、事業単位で異なることがあります。

具体的に見ていきましょう。

 

ビジネスモデルの事例

例えば、2つの出版事業があったとします。

出版事業Aは、年配の方向けに、書店経由でビジネス系雑誌を販売することで利益を得ています。

利益は、当たり前ですが書籍の販売代金です。

一方で、出版事業Bは若者向けに、ネット経由で漫画の無料配信を展開しています。

利益は、広告視聴や課金アイテムで得ています。

この場合、同じ出版事業でもビジネスモデルは大きく異なると言えるでしょう。

 

著名人による定義

また、ビジネスモデルという言葉は、人によって色々な定義があります。

例えば、「マネジメント」でお馴染みのピーター・ドラッカーは、

「顧客は誰か?顧客にとっての価値は何か?どのようにして適切な価格で価値を提供するのか?」

という質問に対する答えである、と定義しています。

また、マイケル・ポーターと数多くの仕事を共にした、ジョアン・マグレッタ女史は、

「会社が上手く機能する方法を説明するストーリー」であると定義。

更に、スイスの経営コンサルタントであるアレックス・オスターワルダー氏は、

「組織が価値を生成、提供、獲得する方法の論理的根拠を説明するもの」としています。

ご覧のように、専門家によっても、様々な見解があるのです。

しかし、総合して考えるなら、

「あなたのビジネスが価値を提供して、利益を出している仕組みそのもの」

と言うことができるでしょう。

もっとシンプルに言うなら、

「あなたのビジネスは何ですか?」

「どんな仕組みで動いて、利益を生み出していますか?」

という問いに対する答えそのものです。

つまり、あなたが意識してなくても、全てのビジネスにビジネスモデルは存在するのです。

【参考】ドミナント戦略で店舗展開するメリット3つとデメリット2つ

 

ビジネスモデルを考えるべきメリット

ここからはビジネスモデルを考えるべきメリットについてお伝えします。

 

1. 新しい収益源の発見ができる

ビジネスモデルを整理、改善すると、新しいキャッシュポイントが見つかることもあります。

そのキャッシュポイントを育てることで、会社全体の収益も増えるかもしれません。

例えば、小さい広告代理店なら、広告の案件を受けるだけでなく、その広告ノウハウを売るようにしてみる、といったことが考えられます。

売上を増やしたい時は、ビジネスモデルの再検討には価値があるでしょう。

 

効率良くマネジメントできる

ビジネスモデルについて考えると、ビジネス全体を見渡すことができます。

そうすると、儲かるポイント・儲からないポイントが明確になります。

そして、その原因や理由を追求し、投資したり、改善したりすることが可能です。

利益率を大きく伸ばすことができるかもしれません。

 

ライバルに負けない差別化ができる

ライバルと異なるビジネスモデルなら、ライバルにはできないことができます。

ゲームの開発・配信事業を例で考えてみましょう。

通常、ゲームの開発・販売はソフトの代金を有料にするのが基本です。

しかし、スマートフォンのゲームアプリの多くは無料になっています。

これは、「広告収入やアイテム課金から収益を得られるなら、ゲーム本体を無料にしてもOK」 というビジネスモデルの違いから差別化されているのです。

ビジネスモデルを考え、改善することで強力な差別化ができるようになるでしょう。

【参考】集中戦略とは?ベンチャーが取るべき戦略のメリットと注意点

 

ビジネスモデルを検討する時の3つのポイント

ここまで、ビジネスモデルを考えるメリットについてお伝えしました。

ここからは、ビジネスモデルを検討する時の3つのポイントについてお伝えします。

 

既存のビジネスモデルを参考にする

まずは既存のビジネスモデルを参考に、 事業のビジネスモデルを構築・改善します。

全く新しいビジネスモデルをゼロから考えるのは、難しいものです。

時間がかかり、失敗する可能性も高いでしょう。

既存のビジネスモデルを参考にして、構築してください。

ただ、競合のモデルを参考にしても、差別化は難しくなります。

そこでオススメなのが、他業種のビジネスモデルを参考にすることです。

例えば、今でこそ、サブスクリプションモデルは、音楽や講座、食品など様々なビジネスで使われている収益モデルです。

しかし、元々は、ドイツの出版社が始めたモデルと言われています。

他の業界でうまくいっているビジネスモデルを参考にして

「自分の業界や事業に使えないかな?」

と考えてみてください。

競合に負けないビジネスモデルが作れるかもしれません。

 

必ずしも奇をてらう必要はない

ビジネスモデルに創造性や独創性は必要ありません。

シンプルで分かりやすい方が、ビジネスモデルを構築・改善することができます。

複雑なビジネスモデルは、理解されるのに時間がかかります。

それゆえ、上手く機能しないこともあるでしょう。

既存のモデルを少しだけ変えるのがおすすめです。

 

構築し、理解することが重要

優れたなビジネスモデルを作ること自体は目的ではありません。

しっかりと活かして、利益を生み出すことが重要です。

ビジネスモデルを組み立てて終わりではありません。

きちんと理解して、活用することを意識してください。

「あなたのビジネスは何ですか?」と言われたら答えられるようにしておきましょう。

前述した

  • 誰に
  • どんな価値を
  • どんな方法で提供して
  • どのように利益を生み出すのか?

これを、フレームワークにして言語化するのがおすすめです。

図で表現すると、より理解が深まりますよ。

【参考】フレームワーク9選!事業計画やマーケティング戦略で大活躍

 

ビジネスモデルの勉強に役立つ書籍

最後にビジネスモデルの勉強に役立つ書籍をご紹介しましょう。

 

この一冊で全部わかる ビジネスモデル

ビジネスモデル

ビジネスモデルを一気に理解することができる1冊です。

まずはこの本から読んでみましょう。

書籍のリンクはこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B08KT6VDX9/

 

ビジネスモデル2.0図鑑

ビジネスモデル

色々な企業のビジネスモデルが図解されている書籍です。

わかりやすく、様々なビジネスモデルを一気に学べるのが特徴。

事例研究・参考資料としておすすめできます。

書籍のリンクはこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/4046023619/

また、この本の著者が代表を務める「図解総研」は、Bizgramというビジネスモデルデータベースサイトを運営しています。

こちらもチェックしてみてください。

https://bizgram.zukai.co/

【参考】Bizgramとは?起業の際に活用したいビジネスモデルの参考書

 

ビジネスモデルはビジネスそのもの

この記事では、ビジネスモデルについて解説しました。

複雑そうに感じるかもしれませんが、「どうやって利益を得ているのか?」という当たり前のことです。

重要なので、ぜひ考えてみてくださいね。

【参考】ニッチ戦略とは?競合と戦わない策の事例とメリット

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