一見、ビジネスとは関係ないように思われる雑談力。
しかしこれは、ビジネスの現場で非常に有用性の高いスキルです。
ビジネスパーソンなら誰もが身につけるべきスキルの一つと言っても過言ではありません。
今回は、ビジネスチャンスの獲得にもつながる「雑談力」について、その高め方と注意点について解説します。
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ビジネスパーソンの必須スキル、雑談力
ちょっとしたスキマ時間に他愛もない会話をするためのスキルである「雑談力」。
もちろん、単に間をつなぐためという要素もありますが。
しかし、ビジネスシーンにおいて、重要な相手との良好な関係を構築、維持するためにも必要なスキルだと言えます。
仕事上、立場や年齢など自分とは全く異なる性質の人と会話する機会はたくさんあります。
雑談力があれば相手の懐に入り、信頼関係を早期に構築できるかもしれません。
ビジネスチャンスを勝ち取れる確率もアップするでしょう。
雑談力が求められるシーン
例えば、営業マンとして新規営業先に出向いた時。
ミーティングの前後で、雑談をしなければならない場面が合ったりします。
また、街中や飲食店で取引先やクライアントと偶然遭遇した際にも求められるでしょう。
また、社内で新しい部署やチームに配属された時。
上司や同僚にランチに誘われた際にも必ず役に立つでしょう。
いますぐ実行!雑談力の高め方
雑談力を高めるためには、特別なスキルを取得する必要はありません。
日頃のちょっとした心がけでいくらでも高めていけます。
注意点もあわせて、その方法を見ていきましょう。
1、日頃から会話のネタをストックしておく
雑談をするためには、当然「ネタ」が必要になります。
常日頃からニュースやSNS、その他コラム等に目を通し、ネタをストックしておきます。
真面目に議論するための話題よりは、
- フランクに話せるおもしろネタや時事ネタ
- 話が通じやすい同じ業界内のニュース
などがオススメです。
常に複数個ストックしておくことで、いつどんな時でもすぐに対応できます。
2、相手に興味を持ち、よく観察する
話し相手に直接関係する話題を振ってあげると、会話が盛り上がります。
そうすると、好感を持ってもらいやすくなり、話題を振ってもらいやすくもなります。
「最近ゴルフを始めたと聞いたのですが…」
「お子さんはお元気ですか?」
など、相手に興味を持つことから始めるのが得策です。
FacebookやTwitterなどのSNSをチェックしたり共通の知人から話を聞いたりして、ネタを仕入れておくのも良いでしょう。
「なんでそんなことも知っているの」と不信がられないようにするのが重要。
あくまでも自然な流れを意識して話題をピックアップします。
3、相手に合わせ、聞く、話すをコントロールする
雑談力を高めるためには、相手との会話のキャッチボールをすることが必要不可欠。
自分ばかり話すことがないよう、話すときは話す、聞くときは聞く、を意識しましょう。
そして、相手の反応を伺い、時には話に乗ってあげることも大切です。
4、とにかく場数をこなす
身近な上司や先輩で、苦手な人とも一緒に時間を過ごしてみたりしましょう。
そして、雑談の練習をしたり、とにかく場数をこなすことも雑談力アップにつながります。
例えば、髪を切りに行ったり、タクシーに乗ったり、カウンターのバーに行ってみたり。
何気ないところから雑談を持ちかけてくる人が、どういう切り口から話題を切り出してくるかを意識して研究し、それを真似てみるのも非常に効果的です。
5、クローズド、オープンクエスチョンをうまく使い分ける
初対面の人と話す際には、まず何を話したら良いか分かりにくいもの。
そのような時、まずはYES、NOで答えられるクローズドクエスチョンから始めます。
距離が縮まってきたと思えるようになったら、オープンクエスチョンを使って話を徐々に掘り下げていきます。
雑談力を高める上での注意点
また、雑談を上手く進めていく上での注意点もあります。
1、自分ばかり話さない
「雑談力が高い」は「話好き」、「おしゃべり」「自分語り」とは同義ではありません。
一方的に会話の主導権を握り、自分のこと、自分の好きなことだけ話していると相手から不快に思われることもあります。
そうすると、雑談力を高めるどころか、逆に距離を置かれたりしてしまうでしょう。
自慢に聞こえてしまうような内容は極力避けるのが賢明。
自分を貶めてネタにするくらいの方が、好感を持ってもらいやすくなります。
2、急に話題を変えない
いくつか話すネタをストックしておくことも重要です。
しかし、今まで話していた内容とは全く関係のない話題を急に振ったりして、面接のように一問一答のやりとりにならないよう注意することも大切です。
話題を変えたい時は、「ところで」「そういえば」と言った表現を用いましょう。
自然に切り替えられるように心がけるのが良いです。
3、話した内容を忘れない
いくら雑談力が高くても、毎回会うたびに同じようなことを話すと、相手から飽きられてしまいます。
誰と、どんなことについて話したかを、可能な限り覚えておくようにしましょう。
毎回新鮮な話題を振れるように意識しましょう。
4、タブーな内容に触れない
例えば、最近離婚した人に対して自分の家族の話をするのはNG。
また、その他にも、相手の気に触るような話題は避けましょう。
その他、政治や宗教に関する話題は、たとえ親しい間柄でも不快と捉えられがち。
避けるのが無難でしょう。
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雑談力を高めてデキるビジネスパーソンを目指そう
どうしても自分から話すのが苦手、口下手な人は無理に話そうと焦らなくて大丈夫。
まずは、相手の話をしっかり聞いてあげることから始めましょう。
日頃から意識しながら人とコミュニケーションを取るようにすれば、徐々に雑談のスキルは身につきます。
着実に雑談力を高めて、デキるビジネスパーソンを目指しましょう。