世の中は多様化し、キャリアの選択肢は増え続けています。
その一方で、
- 「自分は今何をすべきなのか?」
- 「将来どうなるのだろうか?」
という不安を抱えている人も、ますます増え続けていると思われます。
そんな時にキャリア相談を受けるのも、課題解決のための一つの手段。
一般的に、「相談」にお金を払うことを躊躇すると言われる日本人。
ゆえに、世の中を見渡すと、「無料で相談できますよ」と謳っているものが大半です。
しかし、色々と探してみると「有料」のものも少なくありません。
- 「有料のキャリア相談なんて、どんな人が使うの?」
- 「無料のところが山ほどあるのに、お金を払う価値があるものなの?」
と思う人も少なくないかもしれません。
ここでは、有料のキャリア相談の概要と、無料のものとの違いにスポットを当ててみていきます。
有料のキャリア相談、無料と何が違う?
キャリア相談には、無料で受けられるものと有料のものがあります。
有料のキャリア相談は、「コーチング」と呼ばれることもありますが、内容は概ね同じです。
無料のキャリア相談の場合
多くの場合、無料のキャリア相談は、
- ハローワーク
- 民間の人材紹介会社
- 転職エージェント
等が提供しているサービスの一つとして行われます。
そして、相談相手は、その機関のスタッフや、キャリアアドバイザー、キャリアカウンセラーとなります。
無料のキャリア相談の場合、もちろん、相談者の悩みにも答えてくれます。
しかし、最終的な狙いは、求人の紹介や企業への人材の斡旋です。
そちらへ誘導していこうという意図を認識したうえで意見を聞くのが良いでしょう。
有料のキャリア相談の場合
対して、有料のキャリア相談の場合はどうでしょうか。
この場合、キャリアコンサルタントとの面談を通して、今抱えているキャリアに関する悩みの解決を図ります。
今は、キャリアコンサルタントは国家資格になっており、有資格者も多いでしょう。
この場合、必ずしも転職することがゴールになるとは限りません。
今の会社で働きながら課題が解決できるのであれば、無理に転職することを勧められはしないでしょう。
もちろん、どうしても行きたい会社がある人、最初から転職目的の人も利用できます。
そして、その場合は、内定を勝ち取るためのバックアップもしてもらえるでしょう。
もちろん、相談料は企業によって、担当者によってそれぞれ異なります。
有名どころをいくつか見てみましょう。
- マジキャリ:月額9,600円〜
- mentors:月額5,500円〜
で利用できます。
会社によっては、入会金として5万円程が必要なところもあります。
また、無料体験や、課題解決に至らなかった際の返金保証を行なっているところもあります。
色々と見てみると良いでしょう。
有料のキャリア相談を受けるべき理由
「無料の方がお得じゃん」と思われる方も少なくないはず。
しかし、あえてお金を払って相談することで、キャリアの充実につながりやすくなります。
理由を見てみましょう。
1、アドバイスに中立性がある
無料のキャリア相談の場合、相談機関は求人を相談者に紹介することで紹介先の企業から報酬が入るのがビジネスモデル。
つまり、どんな悩みを相談しようとも、結局は転職を勧めてくる展開になるでしょう。
しかし、それでは、根本的な解決にはならないケースもあります。
一方、有料のキャリア相談の場合、転職を勧めてくるとは限りません。
中立性を持って、親身に話を聞き、提案してくれるでしょう。
無理に転職に誘導されることはありません。
2、責任感のある最適な提案をしてもらえる
お金を払うことで、経験豊富なプロとして根拠を示しながら、適切なアドバイスしてもらえます。
無料の相談機関だと、そうはいかないことがあります。
彼らの目的は、紹介先から報酬をもらうこと。
また、場合によっては、営業ノルマを抱えていたりもします。
適当なことを言って、無理にでも転職するように勧めてくることがあります。
また、高い報酬を払ってくれる特定の会社に誘導しようとしてくることもあります。
しかし、有料の場合、依頼者から直接お金をもらっているため、その心配は不要。
責任感のある最適な提案をしてもらえるのです。
3、自分が積極的な姿勢になる
また、相談する側もお金を払うことで、
- お金を払っているんだから、本気になって話を聞こう
- 自分から積極的に問題を解決しよう
というマインドになります。
無料だと、何となく話を聞くだけになってしまうことも。
お金を払うことで、「行動に移そう!」「元を取ろう!」というモチベーションも高まります。
【参考】転職サイトの種類と特徴(求人/オファー/エージェント型)
有料のキャリア相談を活用しよう
有料のキャリア相談は、もちろん料金だけを見ても、上から下まで非常に幅が広いものです。
下は数千円から、上は数十万円単位の非常に高額なものもあります。
しかし、高ければ品質が良いかというと、そうとも限らないのが難しいところ。
結局は、相性の問題とも言えます。
有料にせよ無料にせよ、自分にとってプラスになる相性の良い相談相手を見つけられるよう、常日頃から幅広い人脈を築いたり、アンテナを張り巡らせたりしておきましょう。