仕事で成果を出せるかは、個人のスキルや経験で決まると思われがち。
しかし、その人の「性格」もパフォーマンスや周囲からの評価に大きな影響を及ぼすことがあります。
ここでは、自分ではなかなか気づけないが、「〇〇すぎて」ビジネスシーンで損をしやすい人の例を、その理由を含めて4タイプ紹介します。
1、真面目すぎる人
人を雇う側、指示する側からは、一生懸命、真面目に働いてくれる人は重宝されます。
しかし、当人にとってはそれが特になるかどうかは分かりません。
真面目すぎる人は、自分の利害に関係なく、指示されたらどんな仕事でも引き受けます。
そして、常に100%の力を出そうとします。
それが、たとえ、自分のためではなくても構いません。
- 会社のため、組織のために働くと言う意識
- 「〇〇しなきゃ」と言う義務感
を常に持っており、それが正しいことだと思いがちです。
また、人との関わり方も非常に丁寧なのが特徴。
部下に対しても敬語を使ったり、仕事を押し付けたりしないのが特徴的です。
利用されてしまって、損をしやすい人になる
真面目すぎる人が損してしまう理由は何でしょうか。
これは、ズバリ、「周囲の人から良いように使われてしまう」ためです。
- 「指示すればなんでも引き受けてもらえる」
- 「汚れ仕事はあの人に任せよう」
など、仕事に対する誠実さや真面目さを利用しようとする人は必ずどこの組織にも存在します。
自分で自分の首を締めて、損をしやすい人になる
真面目すぎる人は完璧主義の傾向があるとされます。
そして、常に最善を尽くそうと気を張ってしまうことで、精神に大きな負荷を抱えがち。
万が一、何かを成し遂げられなかった時、失敗してしまった時に強い喪失感に襲われます。
その後、鬱状態になり、仕事に手を付けられなくなってしまったり、成功した場合でもいわゆる燃え尽き状態に陥り易いもの。
結果として、仕事そのものができなくなってしまったりすることもあります。
2、人が良すぎる人
組織に属する以上、その場の空気を読み、相応しい行動を取ることは社会人に求められるスキルの一つ。
しかし、それも加減が重要です。
- 常に周りの人の顔色を伺って行動する人
- 決して自分の意見や反対意見を言わない「人が良すぎる人」
も同じく損やすい人と言えます。
自分の意見を主張できず、損しやすい人になる
もちろん、ビジネスパーソンとして働く以上、空気を読むことも大切。
しかし、今の時代、主体性を持って行動し、主張すべきことを主張できないと、他の人や他のモノに取って替わられてしまいます。
ビジネスでは、「少しぐらい反感を買われても良い」と言った姿勢でオッケーです。
そうでないと、自分の意見を持てなくなり、主張も出来ず、成長もできません。
メンタルをやられ、損をしやすい人になる
ある程度「人が良い」人は周囲から好かれます。
しかし、不自然に人が良すぎると、
- 「何か裏があるのではないか」
- 「本当は見下しているのではないか」
と疑念を持たれ、逆に「苦手な人」扱いされたり、嫌われたりすることもあります。
また、常に個性を押し殺した状態でいると、気疲れし易いのも特徴。
知らぬ間にメンタルをやられることも珍しくないため十分に注意しましょう。
3、正直すぎる人
人が良すぎるのも何かと不利益が生じてしまいます。
かと言って空気を読まず、立場を弁えず、何でもズバズバ言う正直すぎる人の方が得というわけではありません。
自分が損するを言って、損をしやすい人になる
正直すぎる人は、それが真実なら、たとえ自分が損することでも言ってしまう傾向にあります。
採用面接など、自分自身をアピールする場でも上手くアピールできなかったりします。
嫌われて、損をしやすい人になる
自分のことに限らず、相手にとって不都合なこともズバズバ言ってしまう人も、損をしやすいと言えるでしょう。
同僚受け、上司受けが非常に悪く、正論を振りかざすだけの嫌な人と思われます。
そして、嫌われたり周囲を不快にしたりしてしまいます。
4、こだわりが強すぎる人
また、周囲に流されず、頑なに自分のやり方を通そうとする人も損をしやすいでしょう。
「これはこうあるべき」という「べき論」にこだわるなど、とにかくこだわりが強すぎる人も損をする機会がたくさんあります。
周囲の人から距離を置かれ、損しやすい人になる
こだわりが強すぎる人の場合、指示してもその通りにやらないことがあります。
また、どうでも良いことに時間を投入して、納期が遅れたりすることもあります。
その結果、周りから、
- 「融通がきかない」
- 「一緒に仕事をしづらい」
と思われ、距離を置かれたり、チャンスをもらえなくなったりします。
評価が下がり、損しやすい人になる
一度距離を置かれてしまうと、単なる厄介者扱いをされてしまうことがあります。
面倒なレッテルを貼られたら、それを挽回するのは大変なのです。
その結果、仕事を任されなくなったり、独りよがりになって成果が出せなくなったりして評価も下がってしまいます。
「損しやすい人」にならないようにしよう
性格は、人がそれぞれ持つ個性です。
損をすることがあったとしても、それが逆に「強み」になることもあります。
しかし、ビジネスシーンにおいては自分自身のキャリアや利害にも関わってくるもの。
時には、自分自身を振り返り、柔軟に対応することも社会人として求められる重要なスキルの一つと言えるでしょう。