就活生なら誰しも、採用面接の際に自分をより良く見せたい、と思うもの。
しかし、内定が欲しいがあまり、ついつい、あること、ないことを言ってしまいます。
最もよくあるのが、「御社が第一志望です!」と言ってしまうこと。
他にも、つい、調子に乗って話を盛ってしまったことがあるという人も少なくないかもしれません。
ここでは、面接での嘘や、話を盛ったりすることのはアリなのかを含め、言ってはいけない嘘や、よくある失敗パターンについて紹介します。
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面接は嘘をついてなんぼ!?
採用してもらいたいと言う一心で、意図せずと面接で嘘をついてしまった。
その場の勢いで、つい話を盛ってしまった、ということは、よくあることです。
しかし、面接官も、候補者が徹頭徹尾、真実をありのまま言っているとは思っていません。
ある程度は話を盛っているかも、嘘が混じっているかも、と思いながら聞いています。
リクルートの就職ジャーナルが実施したある調査によると、300人中、およそ7割の面接官が、就活生の嘘や盛った話に気づいていると言う結果があります。
しかし、嘘をついたり、話を盛ったりしたことで即不採用になるとも限りません。
ある程度の範囲なら、特段、選考には影響しないことも多いのです。
逆に、本当かどうか分かりませんが、
- 「熱意がある」
- 「嘘をつくのも能力の一つだ」
とプラスにみなされるケースもあるという人すらいるようです。
許される嘘、NGな嘘
しかし、何もかも許されるわけでは決してありません。
全く新しい事実を創作したり、持っていないスキルや経験を「ある」と言ったりすることは絶対NG。
明るみに出たら、経歴詐称等で、内定取り消しになることもあるでしょう。
あくまでも、
- 事実にある程度ハイライトを持たせて話すこと
- 事実を歪曲していないこと
が許される範囲です。
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面接での嘘や話を盛って起きる失敗パターンと対策
面接を受ける側として、許される程度で話を盛ったりするのであれば、その内容に一貫性を持たせる必要があります。
それができなければ、自分で自分の首を絞め、マイナス評価になってしまうでしょう。
パターン1:「御社が第一志望です」
「御社が第一志望です」と言う嘘は、就活生の多くがついているかもしれません。
入社に対する熱意をアピールするためにも、これは言わざるを得ないかも。
そのまま「はい、そうですか」となれば問題ありません。
しかし、
- 「他の企業は受けないの?」
- 「なんで他の企業も受けてるの?」
と面接官に突っ込まれることがあります。
かと言って、
- 「御社は第三志望です!」
- 「他社で落ちたら入社します!」
と馬鹿正直に答えても内定は貰えないでしょう。
「第一志望です!」と答えて突っ込まれた場合は、以下のような回答をしましょう。
- 「A社に関しては十分に理解が及んでおらず、選考の過程で志望度を測っている状態です」
- 「B社は独自の仕組みがあり、自分にプラスになるのか悩んでいるところです」
このような回答をすることで、「第一志望だが、まだ検討中」と言う旨を、不快に思われないように伝えることができます。
パターン2:同じ質問、関連する質問をされ、辻褄が合わなくなる
もちろん、面接官も、就活生の真意を見極めるためにあらゆる対策を講じてきます。
たとえば、一度した質問を、表現を変えてもう一度聞いてくる、というのが典型例。
回答に一貫性があるかどうかを判断します。
それに気付かずに、辻褄が合わない回答、矛盾した回答をしてしまうと、確実に評価は下がります。
そのような事態に陥らないためには、
- 質問の意図を見破りそれに気づくこと
- 事前に念入りにシミュレーションをして、一つ一つの回答に一貫性を持たせておくこと
を徹底するようにしましょう。
パターン3:エントリーシートと異なる内容を言ってしまう
たとえ入念な準備をしていたとしても、想定外のことは起こり得るもの。
予想外の質問や非常にユニークな質問をされると、あることないことをつい口に出してしまう可能性があります。
面接での回答が、明らかにエントリーシートの内容と異なる場合も、同じく評価がマイナスになってしまうでしょう。
答えにくい質問や、その場で回答を考えなければならない質問もあります。
しかし、少なくとも自分の書いたエントリーシートの内容は頭に入れておく必要があります。
内容が大きく飛躍しないように心がけておくことも大切です。
面接での嘘と上手く付き合う
一般論として、嘘はダメですが、「嘘も方便」と言う言葉もあります。
完璧な嘘、嘘と見抜けない嘘をつければ、適応能力やコミュニケーション能力が高いと評価されることもあります。
逆に選考にプラスに働くこともないわけではありません。
しかし、何もかも許されるわけではありません。
特に、ないものをあたかもあるように見せることは絶対NGです。
レベルの低い嘘をついたり、明らかに事実とは異なることを言ったりして、自ら墓穴を掘らないようくれぐれも注意しましょう。
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