GDTの法則、についてご存じでしょうか?
Webライター、コピーライターなら必ず知っておくべき法則です。
Web記事のタイトルにはもちろんのこと、本文やヘッドライン、電子書籍にも使えます。
この記事では、GDTの法則について詳しく見ていきましょう。
GDTの法則とは?
GDTの法則は、アメリカ屈指のコピーライターであるマイケル・フォーティン氏が生み出した法則で、人間を最も行動に駆り立てる要素を整理したものになります。
それぞれ、頭文字で
- Goal:目標、人間が意識的・理性的に追い求めるもの
- Desire:欲望、人間が感情的に欲するもの
- Teaser:本性、人間が本能的に気にしてしまうもの
の3つです。
それぞれに対して、具体的な3つの要素があります。
つまり、3×3=9で、合計9つの要素があることになります。
そのため、3×3のヘッドラインルールとも言われることも。
これは、ヘッドライン(Web記事のタイトル)でよく使われるもの。
9つの要素をヘッドラインや本文内に入れることで、読み手を動かせるという法則です。
実際のところ、ヘッドラインだけでなく、マーケティング戦略や商品・サービスの開発など、より大きく広く活用できる法則でもあります。
【参考】PASONAの法則とは?コピーライター必須のテンプレを解説
GDTの法則を詳しく解説
それでは、GDTの法則について具体的に見ていきましょう。
G:Goal
GはGoal、つまり「目標」です。
人間が意識して目指すことの多い要素を表します。
そして、その要素は以下の3つにより構成されます。
Time(save Time):時間をかけたくない
多くの人は、何事も、時間をかけずに短時間で成し遂げたいもの。
今ある作業も、時短したいと思うものです。
昨今のDXやデジタル化が流行っているのにも、時間や労力を抑えたいという意図があります。
あなたの商品で「時短に繋がる要素は何か?」を考え、アピールしましょう。
Effort(save Effort):努力したくない
EはEffort、つまり、「努力」も人が避けたい行動の1つです。
明らかに怪しいサプリが売れているのは、この「努力したくない」という感情が原因。
労力や手間を減らせるような特徴があれば伝えましょう。
Money(save money):お金をかけたくない
MはMoney、つまり、誰しも「お金」をかけたくない、お得に暮らしたいと思います。
通販でも「電気代が安くなる!」みたいなフレーズを見かけますよね?
お得になるようなアピールポイントを考えてみましょう。
Goalを活かしたタイトル、キャッチコピーの例
例を挙げますので、参考にしてみてください!
- 毎日ブログを更新することなくWebで無料集客する方法
- 1日10分でメルマガを書く3つのステップ
- 顧客獲得単価を1/4にする秘訣
D:Desire
DはDesireで、「欲望」。
論理的・理性的ではなく、多くの人間が感情的に欲する要素です。
感情的なものなので、ネガティブに働くこともあります。
これも、以下の3つにより構成されています。
Greed:富、名誉、強欲を満たしたい
GはGreedです。
「偉くなりたい」
「お金持ちになりたい」
と誰もが思うものです。
時には、そのために悪事を働いてしまう人もいます。
あなたの商品・サービスがこれらの欲に繋がるのであれば、そこをアピールポイントにしてみましょう。
Lust:愛情、性欲を満たしたい
人は誰しも愛されたいと思うものです。
そして、性欲は人間の三大欲求とも言われています。
あなたの商品・サービスがこれらの欲求に繋がるのであれば、しっかりと伝えましょう。
Comfort:快適でいたい、悩みや苦しみを避けたい
快適に苦しみなく暮らしたいと、多くの人が思いますよね。
世の中にある商品・サービスのほとんどはこの要素を潜在的に持っている可能性が高いもの。
Dのアピールポイントの中でも使いやすい要素かもしれません。
あなたの商品・サービスで「快適に過ごせるようになる要素は何か?」を考えてみましょう。
Desireを活かしたタイトル、キャッチコピーの例
- お金を稼ぎながら尊敬されるには?
- 離婚間近の夫婦がやり直した方法
- なぜ?あの人はお金をかけずに快適に過ごしているのか?
T:Teaser
TはTeaserで、本性、つまり、人間が本能的に気にしてしまうものです。
これは、「人が抗いにくい要素」を指します。
この要素をアピールすると強烈なキャッチコピー、タイトルが作れます。
具体的に見ていきましょう。
Scarcity:希少性、限定性
人は、珍しいもの、限定されているものへつい興味を持ってしまいます。
ダイヤモンドは買う気が無くても興味を持ってしまいますよね。
販売するときに希少性、限定性を打ち出してみましょう。
Curiosity:好奇心
意外性のあるモノや好奇心をそそられるものを見ると、それに価値があるかどうかに関わらず気になるのが人間です。
YouTubeで表示される関連動画を、次々と見てしまいますよね。
商品・サービスを売るときに好奇心をそそられるようなフレーズを入れてみましょう。
Controversy:反社会性、非常識への興味
Controversyとは「論争」のことです。
人は論争を生み出すような話題へつい関心を持ってしまいます。
Twitterでもネガティブなニュースが拡散よくされます。
また、「ズルい」ものへの関心を持ってしまいます。
かなり危険な要素ですが、ドキッとするような、非常識なフレーズ、アイディアを販売に入れてみましょう。
Teaserを活かしたタイトル、キャッチコピーの例
- 限定10名:不動産投資で成功する秘密
- カエルとサラリーマンの共通点
- 9割の人が知らないちょっとずるい起業方法
GDTの法則を上手に使うコツ
最後に、GDTの法則を活用するためのコツについて解説しましょう。
リサーチは欠かせない
GDTの法則を上手く活用するにはリサーチは欠かせません。
なぜなら、商品・サービスや見込み客・顧客、競合に合わせて、最適な要素は変わるからです。
例えば、ビジネス系の商品・サービスで「モテたいですか?」とタイトルでアプローチしてもかなりズレているので成果に繋がりません。
また、「誠実さ」をウリにしたいのに「ずるい方法」とアプローチすると、信頼を失います。
しっかりと調べて適切な要素を選びましょう。
T→D→Gの順に強力な要素
ちなみに、GDTの法則は全て等しく作用するわけではありません。
強さに順番があるとされます。
まず、一番強力なのは「T」。
そして、「G」が一番影響力が少ないとされます。
特に、Gだけのアプローチはイマイチになることが多くなってしまうもの。
そのため、上手く組み合わせてフレーズを作るのが良いでしょう。
例えば、
「お金をかけずに楽したいですか?」
ではなく、
「限定10名:旅行しながらのんびりと楽に人生を謳歌する節約術」
みたいにすると、より効果的なフレーズになります。
【参考】QUESTフォーミュラとは?ライター用フレームワーク
GDTの法則を使って強力なタイトルを作ろう!
ここでは、GDTの法則を解説しました。
タイトル、キャッチコピーは短いながらも成果にかなり影響するテクニックです。
ぜひ、この要素を使ってタイトルやキャッチコピーを考えてみましょう。