エンジニアに未経験で転職して大丈夫?リスクと心構え

DX、デジタル革命の到来によってこれからますます需要が増えるエンジニア職。

これからの時代、持続可能性のある職種であることは間違いなさそうです。

しかし、これは誰でも簡単になれるものではありません。

未経験でチャレンジしても大丈夫なものでしょうか。

ここでは、注目される理由を踏まえた上で、エンジニアに未経験で就くリスクや心構えについて解説します。

【参考】実はブラック?転職サイトの求人の危険フレーズ3つと回避策

 

エンジニア職

 

エンジニアに未経験で転職できる?

エンジニア職が注目される中、「未経験からエンジニアになれるか?」という相談も増えています。

そもそも、なぜ、未経験からの転職相談が来るほど注目されているのでしょうか。

その理由について見ていきましょう。

 

1. 先進国の中で日本はIT人材が不足しているから

一つ目の理由は、日本は他の先進国と比べて、必要なIT人材が大幅に不足しているからです。

経済産業省のある調査結果によると、2030年までにエンジニアを含むIT人材は59万人ほど不足すると見込まれています。

そして、この状況は年々深刻化していると言われます。

国別に見ると、ヒューマンリソシアの調査結果によると、日本国内のIT技術者の割合はわずか0.86%。

32位と、かなりの下位にランクインしています。

これからデジタル革命、DX時代が本格化してくるとみられます。

各国に後れを取らないためにも各企業では積極的にエンジニアの採用を進めているのです。

 

就職に必要な手厚いサポートを国から受けられるから

また、就職する際に国からの手厚いサポートを受けられることも人気の一つ。

経済産業省厚生労働省が協力し、エンジニア不足の問題解決に向けた給付金制度を進めています。

これは、「教育訓練給付制度」と呼ばれるもの。

対象をエンジニア領域にも拡大し、知識やスキル習得にかかった講習料、受講料を還元するというものです。

 

スキルに潰しが利くから

エンジニアとしてのスキルと知識があれば、場所を問わず、どこでも働けます。

更に、スキルに潰しが利くことも注目される理由の一つです。

必要なスキルと知識があれば、特定の会社にこだわる必要もありません。

転職する際にも、その幅が大きく広がります。

 

リモートワークなど新しい働き方にも対応しやすい

多様な働き方を実現しやすいのも、エンジニアならではの魅力です。

正社員として出社して働くことは当然のこととして。

フリーのエンジニアとして案件をこなすことも可能。

働き方については、自宅からリモートで働くことも可能でしょう。

地方に住みながら、東京の仕事を請ける、なんてことも可能なのです。

【参考】フレックスタイム制とは?注意点を含めて概要をざっくり解説

 

未経験でエンジニア職へ転職する際のリスク

以上の理由から、未経験からエンジニアに進もうとする人が徐々に増えてきています。

しかし、全くスキルや知識がない未経験から転職する場合、いくつかのリスクが伴います。

 

技術の進歩が早く、ついていくのが大変

一言で「エンジニア」といっても、さまざまな分野や業務領域に分かれています。

いずれにおいても、技術は日々進歩しており、タイムリーなスキルと知識が求められます。

もちろん、ある程度のエンジニアとしての基盤があれば、難なく対応していけます。

しかし、全くの未経験だと、ついていくのがやっとで、時にはプライベートの時間を犠牲にして勉強を続けないと、そもそも業務が成り立たないケースもあります。

 

慣れるまでは残業が多く、割に合わない

また、残業が多いことでも有名なエンジニア職。

特に、仕事に慣れるまでは残業が多く、割に合わないと感じることも多々あるようです。

エンジニアの場合、成果報酬制やみなし残業制が取られているケースが多いのがその理由。

残業した分だけ給与に反映される、ということはほとんどないためです。

特に、慣れるまでは仕事を完了させるまでに多くの時間がかかるため、心身を病んでしまう方も少なくありません。

 

実力勝負の世界で、年下の後塵を拝したりすることもある

エンジニアは実力主義の世界。

経験もそうですが、地頭の良さが問われる世界でもあります。

中には、社会人経験は少なくても優れた若手のエンジニアもいます。

これまで違う分野で、年功序列的な縦社会でやってきた人の場合、年下の後塵を拝したりすることに戸惑うかもしれません。

時には、一回り年下の社員が上司になったりすることもあるのです。

そのため、人によっては、精神的に耐えられなくなってしまうリスクもあります。

【参考】ポータブルスキルとは?転職先で通用するスキルを手に入れる

 

【PR】「未経験からエンジニアに転職して大丈夫かな?」そんな不安をここで解消

 

それでもエンジニア職で働きたい場合は?

「リスクを承知の上で、それでもエンジニア職で働きたい!」

そのような方は以下の2つのことを注意しておきましょう。

 

1、自分が進みたい分野を明確にし、予備知識を身につけておく

上で述べた通り、エンジニア職には、多くの分野があります。

最近人気なのは、セキュリティ、クラウド、機械学習の3分野。

まずは、自分がどの分野に進みたいのかを明確にします。

その上で、その分野でやっていくために必要な知識、資格等を可能な限り事前に身につけておきます。

中途入社になるわけですし、総合職のように、入社した後、手取り足取り研修やトレーニングを受けられるわけではありません。

 

2、企業が求めるスキルを優先的に身につける

分野が同じでも、企業や事業特性によって、エンジニアに求められるスキルや知識は異なることがあります。

分野が決まったら、どのような企業に入りたいのか、おおよその目星をつけましょう。

その企業が採用にあたり求めているスキルや資格を満たせるよう準備することも、エンジニアに未経験でチャレンジするために必要なことです。

【参考】T型人材とは?新時代を牽引する人材の重要性と必要な能力

 

エンジニアに未経験で転職するなら、相応の準備を

未経験でエンジニア職に転職する場合、以上のようなリスクはあるのは確か。

しかし、将来性があり、同時に大変やりがいを感じられる仕事でもあります。

チャレンジしたい気持ちがあるなら、チャレンジする価値はあるはずです。

リスクも含めて認識し、万全な準備をした上で転職を検討しましょう。

【参考】転職での給与交渉のコツと注意点!後悔しないように

関連記事

最新の記事

  1. 不動産投資に資格
  2. 経年劣化、通常消耗、特別消耗
  3. 短期賃貸
  4. 固定金利と変動金利
  5. 家賃債務保証
  6. 再建築不可物件
  7. 駐車場経営
  8. 不動産投資でカモ
  9. 家賃の値下げ交渉
  10. 木造・鉄骨造・RC造

ピックアップ記事

  1. Instapage
  2. ベンチャーキャピタルのタイプ
  3. Webライターが仕事を獲得
  4. 求人詐欺
  5. 海外製ツールの値上げ
  6. 社債のメリット
  7. 太陽光発電
  8. 個人事業主の経費
  9. 社債

おすすめの記事

  1. 朝活
  2. 上場企業
  3. 下請法
  4. ホワイト企業
  5. やらないことリスト
  6. ビジネストレンド
  7. オンライン営業
  8. オウンドメディア
  9. ホワイトぺーパー
ページ上部へ戻る