トランクルーム投資とは?その魅力と知っておくべきリスク

不動産投資と言うと、まずはアパートの賃貸経営を思いつくかもしれません。

しかし、不動産投資の世界も幅広いもの。

様々な不動産投資用商品が登場し、世の中を賑わせています。

そして、ここ数年のトレンドとして、トランクルーム投資が注目されています。

ここでは、トランクルーム投資がそもそもどんな事業なのかを踏まえた上で、これから始めようとしている方のためにその魅力やリスクについて解説します。

【参考】遊休地を有効活用する上で考えるべきポイント4つと注意点3つ

 

トランクルーム投資

 

トランクルーム投資とは?

トランクルーム投資とは、遊休地やテナント活用してレンタル収納スペースや倉庫を一般ユーザーに貸し出し、収益を上げる投資ビジネスです。

数ある土地活用、不動産投資の中でも、比較的低リスクで、高利回りが期待できることから、注目を集めています。

もちろん、一言でトランクルームと言ってもその種類はさまざま。

個人向けの小規模スペースから法人向けの大規模スペース、屋外、屋内のケースなど、その場所にも様々なバリエーションがあります。

事業管理形態に関しては、一般的な賃貸経営と同様です。

大きく、

  • 不動産の準備から管理業務までをオーナー自ら行うケース
  • 管理業務を専門の業者に委託するケース

に分けられます。

トランクルーム事業「ドッとあ〜る」を展開する株式会社ユーティライズが委託先としては有名かもしれません。

【参考】ワンルームマンション投資で素人がハマる意外な落とし穴5選

 

トランクルーム投資の魅力

それでは、低リスク、高利回りが見込まれる理由も含め、トランクルーム投資の魅力をアパート経営と比較しながら考えていきましょう。

 

1. 狭い土地、変形地でも始められる、有効活用できる

一番のメリットは、狭い土地や、特殊な形をした土地でも始められることです。

一般的なアパート経営の場合、利便性や汎用性の観点からある程度整った土地が必要となります。

しかし、トランクルーム投資は、土地の形や場所を問わず始められるのが魅力。

遊休地や変形地でも有効活用できます。

 

2. 初期費用、設備投資費用が安く、回収も早い

事業を始めるにあたってのイニシャルコストがあまりかからないのも魅力の一つです。

おおよその目安としては、業者を利用する場合で設備投資費用、契約料、その他費用を含め、

  • 屋外で300万円〜
  • 屋内で200万円〜

となります。

規模によって必要金額は異なるものの、アパート経営と比べれば圧倒的に割安と言えます。

その分、早い段階での回収も可能になります。

 

3. 高利回り

イニシャルコストが割安で、なおかつ回収が早いと、それだけ高利回りと言えます。

株式会社ユーティライズの実績レポートによると、一般的な不動産投資の利回りが5〜8%であるのに対し、

トランクルーム投資の場合は実質利回りが12〜18%、となっています。

もちろん、必ず高利回りになる保証はありません。

しかし、他の投資事業と比べてその可能性が高いことは確かでしょう。

 

4. 人的トラブルを最小限に抑えられる

全くのゼロとはいきませんが、利用者による人的トラブルも最小限に抑えられます。

トランクルームは、アパートやマンションのように、そこに人が住むわけではありません。

そのため、騒音や設備についてのクレーム、その他利用者間でのトラブルはそもそも起きにくいと言えるでしょう。

 

5. 経年劣化による費用負担があまり発生しない

アパート経営の場合、一定年数が経過したり、災害などによって建物が損傷を受けた際、巨額の修繕費用が発生します。

トランクルームでもそれらが決してないわけではありません。

しかし、設備の性質や規模が異なるため、経営に大きなダメージが出るほどの費用が発生するケースは稀です。

【参考】不動産投資で失敗したくないなら注意すべき営業トーク5選

 

トランクルーム投資で起きるリスク

上で述べた理由から、トランクルーム投資が非常に魅力的なのは間違いありません。

もちろん、一つの事業である以上、絶対に成功するとは限りません。

十分な知識やノウハウがないと、大きなリスクを被ることになるでしょう。

そのような事態に陥らないためにも、そのリスクについて押さえておきましょう。

 

1. 保険の加入漏れによる損害の発生

万が一、ではありますが、

  • 火災や地震などによって設備が損傷を受ける
  • 利用者の私物が破損する

といった場合、専用の保険でカバーする必要があります。

そうでなければ、オーナーは大きな損害を被ることになるでしょう。

業者を利用する場合には、契約内容に保険が含まれているため心配ありませんが、自己管理する際にはアパート経営と同様、忘れずに各種保険への加入を検討しましょう。

 

2. 出店場所の選定ミス

トランクルーム投資事業は狭い土地、変形地でも始めることが可能。

しかし、当然、利用者のニーズに合った場所を選ばないと多くの収益は見込めません。

特に、大型機材用のトランクルームの場合、荷物の出し入れにはトラックが必要となることから、別途駐車スペースも必要となります。

また、屋内の高層階に出店すると、利用者は限られてしまうでしょう。

そのため、利用者にとっての利便性を第一に考えた上で、出店場所を選ぶ必要があるのです。

【参考】オーナーチェンジ物件とは?取引する前に把握すべきこと9つ

 

トランクルーム投資を検討しよう

トランクルーム投資は、高利回りで低リスクなビジネス。

当然、近年では新規参入者が増加傾向にあると言われています。

ライバルが増えると供給過多になり、空室は埋まりにくくなるもの。

適した出店場所を選ばないと、そもそも利用者が見つかりません。

魅力だけに囚われず、しっかりとリスクを考慮し、立地調査などを実施した上で開業するのか検討しましょう。

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