「LPやセールスレターを作成しても、なかなか売上が増えない。」
「書いているブログや記事広告が伝わりにくい。」
「人に伝わり、動かす文章・コンテンツが作れない。」
ビジネスで成果を出すために文章を書いていると、生じる悩み。
「文章で売り上げを作る」のは想像以上に大変です。
そんなあなたにオススメしたいのが、QUESTフォーミュラ。
比較的新しい概念でありながらも、多くのコピーライター・セールスライターに支持されている成果が出やすいフレームワークです。
この記事では、QUESTフォーミュラを、実際の文章をもとに解説していきます。
【参考】PASONAの法則とは?コピーライター必須のテンプレを解説
QUESTフォーミュラとは?
QUESTフォーミュラとは、アメリカTOPクラスのセールスライターであるマイケル・フォーティン氏が提唱した技法・フレームワークです。
日本では、QUESTの法則とも呼ばれます。
QUESTは、英単語の頭文字を繋げたもので、それぞれ、
Q → Qualify (絞り込む,直訳だと”資格を与える”など)
U → Understand (共感・理解する)
E → Educate (教育・啓発する、解決策を伝える)
S → Stimulate (刺激して購入意欲を高める)
T → Transition (変化、行動を促す)
という意味。
この順番で、伝えるべき情報・コンテンツを並べて書くだけ。
そうすれば、反応率が高いLP・セールスレターが書けるという法則なのです。
売り上げを作るための文章で有用というわけではありません。
通常のコンテンツ記事や電子書籍、書籍でも適用できる、幅広いフレームワークです。
提唱されているその他のフレームワーク
マイケルフォーティン氏は、他にも様々なフレームワークを提唱しています。
例えば、
- GDTの法則
- OATHの法則
が、その他の代表例。
DRMやコピーライティングに有効なフレームワークを数多く提唱しています。
※DRM = ダイレクト・レスポンス・マーケティングの略称
チェックしてみると良いかもしれないですね。
QUESTフォーミュラを例文と一緒に詳しく解説
それでは、QUESTの各項目を例文と一緒に解説していきます。
Qualify(絞り込む)
まずは、Qualify(絞り込む)です。
あまり聞かない単語かもしれませんね。
これは、「適任する」や「資格を与える」という意味の言葉。
広告で最も重要なヘッドラインの部分で使用します。
「特定の人=見込み客・顧客に絞り込む」ためのメッセージを作って伝えるということです。
なぜ絞り込むべきなのか?
これは、DRMで売っている商品・サービスは、見込み客・顧客がかなり限定されていることが多いからです。
だからこそ、その人たちに絞り込むことで、その後のメッセージを高い確率で読んでもらいやすくなるのです。
絞り込むにはどうしたらよいのか?
「絞り込んだほうが良いことは分かったけど、具体的にはどうしたらいいの?」
そう思う人も少なくないかもしれません。
具体的な方法と、例文をお伝えしましょう。
方法①:ターゲットに関する情報を入れて超具体的にする
ターゲットに関する情報を入れましょう。
例えば、職業・職種。
他には、性別や年齢などもいいですね。
なるべく具体的にすることで、ターゲットを絞り込むことができます。
こうすることで「これは自分のことかな」と思ってもらえるでしょう。
絞り込みに使う情報は商品やサービス、あなたのビジネスによって変わります。
例えば、
×:Webライターへ
○:クラウドソーシングサイトで日々営業しているけど月5万円すら稼げていないWebライターへ
といった具合です。
他には、地域・職種で絞り込むのもオススメです。
例:○○県で会社を経営している不動産会社の社長さんへ
方法②:悩み・願望を入れる
ターゲットが抱えている悩み・願望を表現することでも絞り込みができます。
例1:採用を自動化して、社長であるあなたはゴルフに出かけられます
例2:資金繰りに困って眠ることすら難しい社長へ
といった具合です。
Understand(共感・理解する)
次にUnderstand(共感・理解する)です。
彼らの抱えている問題・悩み、叶えたい目標・願望を理解しましょう。
そして、彼らが共感するような文章を書くのです。
例えば、記事冒頭にあった
「LPやセールスレターを作成しても、なかなか売上が増えない」
という文章も共感・理解のパーツです。
この要素を入れることで、「これは自分に関係ある」と思ってもらえるようになります。
共感・理解を示すには?
「共感・理解している」ことを表現するのに、実体験・ストーリーを活用するのは効果的。
特に、売っている商品・サービスが、あなたが過去に困っていたこと、問題と思っていたことを解決するものであったのなら、あなた自身の体験談を書くだけで成立します。
「ストーリーはちょっと難しい」と思ったら、問題や悩みを羅列するのも良いでしょう。
例1:これは、ある2人の起業家の話です。~
例2:お金が足りなくて、借金してしまいました。~
また、問題の羅列をするのも効果的です。
例3:中々筆が進まない
例4:感情が動くような文章が書けない
また、既に顧客がいるなら、顧客のストーリーを提示するのも良いでしょう。
例5:資金繰りに悩んでいた林さん(仮名)はなぜ、悩むことがなくなったのか?
効果を強くするポイントとしては、
- 解決しなかったら迎えていたであろう結末を伝える
- 解決した後の良い結末を伝える
といったところです。
Educate(教育・啓発する、解決策を伝える)
次に、Educate(教育・啓発する、解決策を伝える)について解説します。
このフェーズは、提示した悩み・問題について情報を提供して、解決策を伝える段階です。
問題や悩みの原因・ロジックについて簡潔に解説しましょう。
そして、売りたい商品・サービスを買うことで解決しますよ、と伝えます。
これが無いと、押し売りのようになってしまいます。
そして、根拠がなく「怪しい」商品・サービスだと思われてしまうでしょう。
分かりやすく書く事はもちろんのこと、論理的な文章構成が求められます。
また、原因や解決策についての証拠・根拠をしっかり解決することも必要です。
見込み客・顧客が買わない理由を消すように書くと、更に効果的です。
例1:ライティングが上手くいかない原因
例2:採用でよくある間違い
Stimulate(刺激して購入意欲を高める)
次にStimulate(刺激して購入意欲を高める)です。
商品・サービスの詳細を明かして、証拠・実績・お客様の声やベネフィットを示します。
顧客や見込み客が得られる結果・未来を先に体験してもらうように書くのがコツ。
そうすることで、購買意欲を刺激できるでしょう。
例:このライティングテンプレートを使えば、素早く文章を書きあげて、時短した上でクライアントに喜ばれる文章を書く事ができ、報酬を増やすことができます。そうすると…
Transition(変化、行動を促す)
最後にTransition(変化、行動を促す)です。
より具体的なオファー(価格、申込期限、購入方法)を示します。
もし、あるのなら特典や保証についても話すとよいでしょう。
「購入を後押しするにはどうしたらいいのか?」を考えると、書きやすいですよ。
例:○○日までなら30%OFF、購入方法はカード一括払い、分割払い…
といった具合です。
QUESTフォーミュラで成果を出すポイント
最後に、QUESTフォーミュラで成果を出すポイントについてお伝えしましょう。
リサーチは必須
どの項目もリサーチしなければ適切な情報を書くことはできません。
フォーミュラを使ってレターを書く前に、リサーチを十分に行いましょう。
QUESTフォーミュラに合わせて情報を集めると効率良くできます。
Qがかなり重要
一番最初のQualify(絞り込む)はヘッドラインになるので、特に重要です。
広告の父と言われているデイヴィッド・オグルヴィも、
「ヘッドラインは本文の5倍読まれる(つまり、ほとんどの人がヘッドラインだけしか読まない)」
と言っています。
ヘッドラインこそが、成果を大きく左右しているのです。
リサーチをしっかり行って、Qの案をいくつも作りましょう。
Qを変えるだけで成果が一気に伸びることもありますよ。
【参考】ストーリーテリングとは?共感や感動で集客する手法をご紹介
QUESTフォーミュラで成果を出す
この記事では、QUESTフォーミュラについて解説しました。
LPやセールスレターで、高い反応と売上を出すのに便利なフレームワーク。
ほとんどの文章で使える幅広さもあるので、使いこなせるようになると便利です。
ぜひ活用して、あなたのビジネス拡大に役立てましょう。