ハロー効果とは?やっぱり第一印象が勝負!マーケターは必見

「第一印象が全てではない、中身も重要だ」というフレーズをあらゆる局面でよく耳にします。

しかし、マーケティングにおいては、最初の印象が重要視されてしまうケースは多々あります

人間のそのような心理を活用した「ハロー効果」は、商品やサービスのプロモーションに携わるマーケターなら絶対知っておくべき心理現象。

ここでは、マーケティングにおける「ハロー効果」の重要性と活用例について見ていきましょう。

【参考】心理効果を知り使いこなす!マーケターの必須テクニック9選

ハロー効果

 

ハロー効果とは

ハロー効果とは、ある対象を評価する際に、最も目立つ特徴や印象に影響して、他の特徴や印象に関する評価が薄くなる、または評価が歪んでしまう、と言った心理現象です。

ハローは、「こんにちは」を意味するHelloではありません。

ハロー効果のハロー(Halo)とは、もともと天使や聖人などを包み込む光、つまり後光や光輪、光背という意味で、光背効果、後光効果とも呼ばれます。

 

ポジティブハローとネガティブハロー

ハロー効果は、

第一印象によって他の印象の評価が良くなるポジティブハローと、他の印象の評価が悪くなるネガティブハローの2種類に分かれます。

例えば、学歴があり容姿や身なり整っている人を見ると、

  • 「収入が高そう」
  • 「仕事ができそう」

と感じるのが「ポジティブハロー」です。

一方で、学歴が低そうで、だらしない人を見ると

  • 「収入が低そう」
  • 「行動が鈍そう」

などマイナスな印象を特段の根拠なく感じてしまうのが、「ネガティブハロー」です。

【参考】カリギュラ効果とは?を基礎から解説!マーケターは閲覧禁止

 

ハロー効果のメカニズム

学歴が高いから高収入、学歴が低いから低収入と言うように、根拠もなく第一印象で判断するメカニズムには人間が古来から持っている動物的な本能が関係しています。

例えば、牙を持った動物に遭遇した際、その動物の危険性についてじっくり考えてから行動するよりも、牙を持った動物、すなわち危険な動物として認識してすぐに逃げた方が安全を確保できるからです。

 

ハロー効果の重要性

ハロー効果は日常のあらゆるシーンに潜んでいる心理現象ですが、マーケティングなどビジネスシーンにも多く取り入れられており、より多くのお客を獲得するために非常に重要となります。

商品を売り出す際のパッケージデザインや、プロモーション、販売方法の印象は消費者の購買意欲に直結することから、それを工夫し適切なものにすることで多くの集客を見込めます。

また、商品の短所に関する印象を弱めるために長所を大々的にアピールする、と言うプロモーション戦略にもハロー効果は使われています。

 

ハロー効果の問題点

「見た目の良さだけで選んだ商品を実際に使ってみたら、思いのほか性能が悪かった」

「想像したものと違った」

このような状況はハロー効果を用いる上で避けては通れないリスクとなります。

ハロー効果はそもそも人間の先入観や思い込みを利用した手法です。

よって、時には消費者に間違った判断や誤解をさせてしまうこともあるという点に関しては、あらかじめ熟知しておきましょう。

【参考】フレーミング効果とは?表現や焦点を変えて印象を変える技術

 

マーケティングにおけるハロー効果の活用例

マーケティングを始めとするあらゆるビジネスシーンにおいて、ハロー効果は実際にどのように使われているのでしょうか。

実践の参考にするためにも、その活用例について見ていきましょう。

 

①肩書きを利用した宣伝

商品やサービスの宣伝をする際に、それらに精通した専門家の肩書きを利用することで、顧客の信頼性を獲得することができ、集客に繋げられます。

  • ある化粧品を売り出す際に「皮膚科医も認めた〇〇」という宣伝文句
  • 健康サプリメントの「医師監修の〇〇」という言葉
  • ビジネス書の帯にある「あの実業家も大絶賛」などのフレーズ

このような言葉を含めるなどの例があります。

肩書による第一印象を活用して商品に権威性を与え、信頼できるものであると思わせる手法です。

 

②テレビCMのタレント登用

テレビCMをはじめとするあらゆるプロモーションにおいて、商品やサービスのイメージ向上につながるタレントや有名人、キャラクターを登用することもハロー効果を用いたマーケティングの常套手段です。

例えば、学習教材のCMには高学歴なタレント、化粧品のCMには人気のある女優を起用するなど、誰も知らないような一般人よりも影響力や認知度のある有名人を起用することで、商品やサービスにポジティブな印象を与えることができるのです。

しかし、この場合CMタレントが不祥事を起こした際などに企業や商品イメージにも悪影響が及んでしまうというリスクもあります。

 

③商品のパッケージデザイン

商品のパッケージデザインも消費者の購買行動に非常に大きな影響を及ぼします。

例えば、柔軟剤やシャンプーなどのパッケージは、香りのイメージに合致した色やデザインを登用することで印象そのものをわかりやすくして集客につなげます。

また、あえて金色や銀色、黒色などの外箱をつけることで高級感を演出し、消費者の購買意欲を刺激するという手法も一般的です。

 

まとめ

見た目だけではなく、中身についてもしっかりと熟考しながら物事を判断することも重要ですが、無意識に第一印象で判断してしまうのが人間の心理です。

このハロー効果を自社製品やサービスのプロモーションにうまく活用することができれば、更なる顧客の獲得に必ずつながるでしょう。

【参考】ディドロ効果とは?「揃えたい」心理をマーケティングで活用

関連記事

最新の記事

  1. 不動産投資に資格
  2. 経年劣化、通常消耗、特別消耗
  3. 短期賃貸
  4. 固定金利と変動金利
  5. 家賃債務保証
  6. 再建築不可物件
  7. 駐車場経営
  8. 不動産投資でカモ
  9. 家賃の値下げ交渉
  10. 木造・鉄骨造・RC造

ピックアップ記事

  1. 長時間労働
  2. インセンティブ制度
  3. スカウトサービス
  4. 賃貸経営の差別化戦略
  5. ヘッドハンター
  6. 不動産投資で節税
  7. 共同経営
  8. 健康経営
  9. 遊休地

おすすめの記事

  1. ザイオンス効果
  2. これからのオフィス
  3. Web面接
  4. 不動産投資で失敗
  5. おじさん構文
  6. 海外マーケター
  7. ロイヤルカスタマー
  8. ConvertKit
  9. 飲食店開業準備
  10. ハイクラス転職
ページ上部へ戻る